「息子は自分のからだの大切さを知っている」――幼稚園の性教育、子どもの学びと親の衝撃 #性のギモン
北山先生は「『世の中にはまだ、男の子はこういう服を着るものだと思っている人たちもいる』ということを、伝える必要がある場合は伝えます」と言う。何か起こった時に傷つくのは本人だからだ。 「その子にしても、今はそうでもこれから変わっていくのかもしれない。ずっとそうかもしれない。まだこの年齢ではわからないので、『やりたいということを受け止めるのは素晴らしいですよ』とお母さんには伝えました。性自認は周りが決めるのではなく、本人が決めていくことですから」 「自分のことは自分で決めて自分の人生を幸せに歩んでいけるように、セクシュアリティ教育がある」と、北山先生は言う。 「からだの仕組み以外にも、人間関係、多様な性、人権など多くのことを学ぶ必要があります。『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』なども参照しながら、セクシュアリティ教育をつくっていかなければならないんです。また子どもたちは、一緒に生活している大人のことをよく見ています。大人がどう暮らし、どういう人間関係を築いているかは子どもにとって重要なことです。大人も自分と向き合い、学んでいかなければならないと思います」
--- 「#性のギモン」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の1つです。人間関係やからだの悩みなど、さまざまな視点から「性」について、そして性教育について取り上げます。子どもから大人まで関わる性のこと、一緒に考えてみませんか。