【2024年ベストバイ】繊研新聞 小笠原拓郎が今年買って良かったモノ
キディルのTシャツとスカート
F:末安弘明さんの「キディル(KIDILL)」のアイテムは、近年の小笠原さんのベストバイに必ず入ってきますね。今年はスカートとグラフィックTシャツ2種。 小笠原:今年キディルは10周年なんですよね。この間、10周年記念のパーティーに呼ばれて行ったんですが、「記念写真を撮りたいから、いくつかサンプルを着てもらっていいですか」と言われたので、着用して写真を撮ったんですよ。その流れで、じゃあオーダーしておきますかとなって買ったものがこれです。 F:まんまとヒロさん(末安弘明)に。 小笠原:やられたのかもしれない(笑)。 F:スカートは、2023年8月に他界した英国のアーティスト、ジェイミー・リード(Jamie Reid)へオマージュを捧げた2024-25年秋冬コレクションのものですね。スカートは沢山持っているんですか? 小笠原:2着目ですね。「トーガ(TOGA)」のプリーツスカートを持っていますが、それもキルトスカートのようなデザインでキディルのものと近いデザインです。この秋は、この後紹介するコム デ ギャルソンのチュールジャケットと合わせたりしていましたね。 F:下はパンツ以外は履かず? 小笠原:履かない時もありましたが、風が吹いておっさんの太ももを見せるのも申し訳ないなと思い、ランニング用のパンツを重ねたりしていました(笑)。 F:おしゃれは気遣いが大事ですね(笑)。こちらのTシャツは、グラフィックがインパクト大ですが、ディテールとして裾がカットされているんですね。 小笠原:そう、裂かれているんですよ。キディルのグラフィックは毎度のことなんですが、娘や娘の友達に怖がられてしまう(笑)。 F:昨年のベストバイでもそう言ってましたね(笑)。昨年も白がベースのTシャツを買われていましたが? 小笠原:やはり白が使い勝手いいですね。キディルのような新しいムーブメントを作っていけるブランドというのは魅力的に映ります。キディルの顧客はパンクの人からギャルまでいませんか? F:確かに、展示会やショップに行くとそう思うことはありますね。 小笠原:それって、とてもすごいことだと思うんですよ。本当にパンクが好きな男性もいれば、今時のギャルみたいな子がキディルを着ているじゃない?こういう顧客層を持っているブランドってなかなかないんじゃないかな。あとこのMA-1は末安くんに頂いたものなんだけど。 F:同じくジェイミー・リードのグラフィックプリントだけかと思いきやリバーシブルなんですね。 小笠原:裏はカモフラ柄なんですよ。末安くんに「MA-1なんて何着も持ってるから、買ったら絶対妻に怒られるわ!」と話をしたんですが、そうしたらプレゼントしてくれて。来年1月の海外出張にダウン代わりに持って行こうかなと思っています。