【2024年ベストバイ】繊研新聞 小笠原拓郎が今年買って良かったモノ
トーガ スラックス2本
F:古田泰子さんが手掛ける「トーガ(TOGA)」からはパンツが2本。色違いですね。 小笠原:セットアップでジャケットもあったんだけど、ジャケットとは一緒に穿かないかなと思ってパンツだけ購入しました。ベージュだけを買おうとしたら、「グレーも着てみてください」と展示会で言われ、穿いたらグレーもいいなとなってしまった。 F:キディルもそうですが、小笠原さんには展示会でおすすめするといいんですね(笑)。ウエストバンドの部分が異素材に切り替えられていますが、気に入ったポイントは? 小笠原:真っ直ぐ太いシルエットがすごくいいなと。あとこれ、すごく裾上げが大変だったんですよ。 F:裾にスリットが入って...これどうやって仕上げているんですか? 小笠原:難しいでしょう?裾の始末がとても変わった作りになっているので、お直し屋はみんな嫌がるんじゃないかな。元々、ダブル幅が今の倍くらいあって、丈もとても長かったんですよ。女性はヒールと合わせるから大丈夫と言っていたんですが、流石にこのままでは穿けないなとなってトーガのチームに相談したんです。そうしたらどうにか要望通りに仕上げてくれて。 F:スリット幅も変更したんですか? 小笠原:そう。元々はスリットも倍くらいの長さがありました。商品を受け取った「トーガ アオヤマ(TOGA AOYAMA)」だと要望通りは難しいとなって、PRの方に相談したら、対応してくれたんです。おそらく特別にデザインチームが仕上げてくれたんだと思います。私の足が短いばかりにいろいろと手間をかけさせてしまった。 F:このパンツもビスポークばりの仕様変更があったんですね。 小笠原:そうした経緯もあってかよく穿いています。プリーツが効いて迫力があるから、70sみたいですごく格好良いんですよ。今夏は、ハイウエストのパンツがドーンとメンズで出たじゃない? F:2024年春夏メンズだと「プラダ(PRADA)」や「ロエベ(LOEWE)」などですね。 小笠原:そんな感じのバランスで着こなせるんですよ。ラメのニットをタックインしてもすごい可愛く着られます。