たまには平日ひとり旅。埼玉県日高市の「巾着田曼珠沙華まつり」と日和田山トレッキングへ
わたくしごとですが、2024年6月にこの世で一番可愛がっていたボストンテリアの「豊」が脳腫瘍のため11歳で急逝しました。そりゃ悲しかったのですが、そのことを機に6歳と11歳のふたりの息子たちがずいぶん成長していることにふっと気づいたんです。 【写真42枚】巾着田は500万本の彼岸花が咲き誇る日本最大級の群生地とのこと。彼岸花の赤い絨毯、日和田山の登山道の様子を写真で見る たいていのことは自分でしているし、もちろんこれから先も子育ての課題はいろいろあるとは思いますが、「あ、一段落ついた」とハッキリ感じたのでした。ビックリしたし、うれしかったですねぇ(笑)。 そうか、私もなんかして遊ぼう。とりあえず独身時代、長年楽しんでいた「ひとり旅」を復活することに。とはいえ地球の裏側まで何ヶ月も掛けてオートバイでバイーンとはいけません(笑)。日帰りで、ちょっとずつ出掛けますかね。そこで決めたのは以下の条件。 ・ひとりで遊ぶ ・お金を掛けずに楽しいことをする(ランチ込みで5,000円以内が好ましい) ・身体を動かせたら最高! こんな旅ができるのは電車でトレッキングとか自宅からサイクリングとかでしょうか。さぁどこ行こう、なにしよう。近郊で紅葉の季節はまだ早いしなぁ。ネット検索の末たどり着いたのが埼玉県で2024年10月9日までやっている「巾着田曼珠沙華(きんちゃくだまんじゅしゃげ)まつり2024」。 彼岸花が一面に咲き誇っているそうです。なになに、そのお祭り会場の目の前には標高305mの「日和田山」という低山もあります。今回はこのあたりで遊ぼうかな。そんなお話です。
自宅から2時間掛けて埼玉県のJR高麗川駅に到着
高麗川駅舎 ●9:35● ※旅の参考のため、今回も通過時間(一番左)を表記します。旅をしたのは2024年10月1日。 私が暮らす街には、複数電車が通っていることもあり、箱根や高尾山方面には簡単に行けますが、埼玉方面の低山に電車で来たのは初めてのこと。家族が朝食中の7時半に「じゃぁね~」と出発。Google先生の指示通り、何回も電車を乗り継いでJR八高線の高麗川(こまがわ)駅へ。この日は全体的に都内の電車のダイヤが乱れており、予定より30分遅れて到着しました 家族で動く場合は間違いなくクルマですが、ひとりなら絶対に電車が安いしラク!とくにエッセイストの私はコロナ禍でリモートが定着するずいぶん前から、いろんなところで仕事ができていました。乗り換えのタイミングだけ気をつけたら、電車移動中はとても快適な「どこでもオフィス」。すべての業務連絡を済ませたところで、さぁ遊びましょう! ◆目指すは彼岸花の群生地「巾着田」 ●9:59● 高麗川駅からさらにバスに乗り巾着田(きんちゃくだ)へ。川の蛇行により巾着型をしていることから名付けられたそう。 バスに乗っている多くの皆さんも巾着田でゾロゾロと下車。けっこうな人数です。それよりもクルマで訪れている方が圧倒的に多く。道路は渋滞していました。もしかしたら10月1日は東京都民の日だからかなぁ。わかりません。とにかく「巾着田曼珠沙華まつり」は大盛況でした。 ◆彼岸花とは 秋のお彼岸のころに咲く花として親しまれている「彼岸花」。独特なカタチやパッと目を引く鮮やかな色味。アルカロイドという毒があるため、昔は野生小動物から土葬を守るため、墓地などによく植えられたそうです。そのため「死人花(しびとばな」」とか「地獄花」とか、ちょっと怖い呼び名も…。 不思議で妖しい魅力がある彼岸花。別名で、今回のお祭りにも使われいる「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」はサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味だそう。葉が出るよりも先に花が咲き、生長サイクルはふつうの植物と逆。あ、「桜」と同じですね。だからちょっと儚い感じがするのかな。開花から1週間くらい楽しめるそう。今年は猛暑の影響で開花が遅れ、お祭りは10月9日まで延長!地元民とおぼしき方々の会話に聞き耳を立てると「今年の開花は遅いねぇ」と皆さん言っていました。 ●10:07● 川沿いの遊歩道をしばらく歩くと料金所がありました。入場料は500円。交通系ICカードでも支払えます。 なぜここに彼岸花が群生したかというと、河川の増水などにより流れてきた漂流物に混じった彼岸花の球根が漂着。根付いたと考えられているそうですよ。へぇ。 この一帯は春になると桜の名所だそう。散歩に最高ですね。 赤い絨毯、ほんとうにきれいでした!