遠藤航、南野拓実は何位に入る? クロップ・リヴァプールの《新戦力ランキングTOP36》の顔ぶれ
クロップ政権を支えた巧みな補強戦略
ユルゲン・クロップ体制が終わりを迎え、リヴァプールは新たにアルネ・スロットの下で戦いをスタートさせる。 クロップが指揮したリヴァプールは戦術面などはもちろん、新戦力の補強も上手く進んだ。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグなど複数のタイトルを手にすることになり、クラブ史に残る理想的な補強もあった。 そこで『ESPN』は、クロップ体制で獲得された選手を独自にランキング化。『クロップ体制の新戦力ランキングTOP36』を作成している。 まず気になるのは、FW南野拓実とMF遠藤航だ。南野は2020年にザルツブルクから、遠藤は昨夏シュツットガルトから加わったが、今回のランキングで南野は23位、遠藤は16位にランクインしている。 南野はレギュラーポジションこそ掴めなかったが、主にカップ戦で活躍。大成功とは言えないかもしれないが、決して悪いパフォーマンスではなかった。 遠藤はもっと評価が高い。同じ中盤では怪我続きだったチアゴ・アルカンタラが19位、ブンデスリーガ時代とは別人になってしまったナビ・ケイタが26位、同時期に加入したライアン・グラフェンベルフが17位となる中、16位の遠藤に関して同メディアは次のように評価する。 「将来有望な若手を次から次へと獲得できれば良いが、時には『繋ぎ』の選手も必要だ。遠藤はそのタイプの選手で、降格寸前のシュツットガルトから加入した時点ですでに30歳だった。本来狙っていた守備的MFを獲り逃した結果だと多くの人が考えていたが、遠藤は今季3000分近くもプレイし、その価値を証明してみせた」 当初の期待度はそこまで高くなかったかもしれないが、遠藤は見事にサポーターのハートを掴んだのだ。移籍金が1600万ポンドだったことを含め、リヴァプールにとって当たりの補強だったのは間違いない。 今回のランキングTOP10は以下の通りだ。 10位:ファビーニョ 9位:アレクシス・マクアリスター 8位:ジョエル・マティプ 7位:ディオゴ・ジョタ 6位:ジョルジニオ・ワイナルドゥム 5位:アンドリュー・ロバートソン 4位:サディオ・マネ 3位:アリソン・ベッカー 2位:フィルジル・ファン・ダイク 1位:モハメド・サラー 安価な移籍金からトップクラスのレフトバックになったロバートソンも印象的で、何と言ってもTOP3は誰が1位でも不思議はないほどの大成功補強だった。彼らこそクロップ体制のベースであり、チームに多くの成功をもたらすことになった。
構成/ザ・ワールド編集部