「休みの日くらい子どもと遊んで」と言われて不機嫌になる夫の心理
夫に家事やちょっとした用事はこなしてほしい、でもうるさく言うとモラハラまがいのことを言われて、クタクタもうゲッソリ...。 そんな悩みに「ダメ夫」を「神夫」に変えた夫婦問題カウンセラーの河村陽子氏が、「夫婦関係修復メソッド」でお応えいたします。 ※本稿は、河村陽子著『うちの夫を「神夫」に変える方法』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
「子どもと遊んで」と言わない
男性は何に関しても押し付けられることが大嫌いです。それがたとえ愛するわが子に関することであっても、「義務感」の3文字が脳内に点滅した途端に逃げたくなります。だから、「休みの日ぐらい子どもと遊んでよ」と妻に言われて腰を上げるのは、何とも気分が悪いのです。 私たちだって、ちょっと頼んだだけなのに夫に苦虫を噛みつぶしたような顔をされたら不愉快ですよね。ヘタをすると、間に入った子どもにまでイヤな思いをさせてしまうかも。そんなこと、絶対に避けたいですよね? 夫に義務感を抱かせずに子どもと遊んでもらうには、常日頃からの仕込みが大事です。夫が珍しく子どもを公園に連れ出してくれた日や、一緒にゲームで対戦してくれた日など、遊んでくれた翌日がチャンス。ここを逃してはいけません。 「パパと遊んだらすっごく楽しかったって、あの子、とっても喜んでいたわよ~」と、キラッキラの笑顔で夫に伝えるのです。 ここでポイントになるのは、子どもがいる前で言わないこと。同じ家の中に住んでいる家族ですが、「自分に関する噂話」として夫に聞かせるのがいいのです。人って直接ほめられるのも好きですけれど、自分のいい評価を自分のいない場所で、ほかの人が口にしていた、と知るとさらにうれしくなりますから。
意外と「わかっていない」
男性の「わかってる」と女性の「わかってる」はまったく違うと肝に銘じましょう。「夫には伝えたし、わかっているはず」と思っていると、突然、足をすくわれることになります。 たとえば、年末に夫の実家に集まるという家族の恒例行事があったとします。でも夫は直前まで仕事をしなければならない。そんなとき、あなたが夫に「12月31日、〇時に実家に集合ね。お義兄さんの家族も参加するからね」と伝えると、夫は「わかってるよ。毎年のことじゃん」などと答えます。 この時、夫がわかっているのは「12月31日、〇時に実家」という基本情報だけです。そこに行けばいいんだな、と。それに反して私たち妻は、「お土産を持っていかないと」とか、「お義母さん、何か買ってきてほしいものがあるんじゃないかな」とか、「お手伝いすることになるから動きやすい服装で行こう」とか、頭の中でありとあらゆる考えを巡らせています。 ところが、男性はこういったことにはまったく思考が及びません。「毎年、お義父さんの好きな銘柄のお酒を買ってきてって頼んでるから、今年も買ってきてくれるわよね」などとアテにするのはとてもリスキーです。まず絶対に買ってこないですよ(笑)。