デキる人が「あえて〆切間近を後回し」にする理由。予定通りに仕事を終わらせるスケジュール術
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。 その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。 【漫画を読む】『ドラゴン桜』勉強はキリがわるいところで終えるとうまくいく
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されます。連載第156回は膨大な仕事を片付けるときのスケジュールのコツをお話しします。 ■膨大なタスク! どの順番で処理する? みなさんは、やるべき仕事が複数個あるときに、どちらの順番で仕事を終わらせますか?
A 締め切りが近いものから優先して、締め切りが遠いものを後回しにする B 締め切りが遠いものから優先して、締め切りが近いものを後回しにする 当たり前ですが、多くの人は「A・締め切りが近いもの」から片付けていくと思います。 「明日締め切りのものを早く終わらせよう」 「1週間後の締め切りの仕事は、明日締め切りの仕事が終わってからやろう」 そう考えるのが普通ですよね。そうしないと、締め切りに間に合わなくなってしまうかもしれません。
でも、実は結果を出す人は「締め切りが遠いものから優先して、締め切りが近いものを後回しにする」という選択をする人が多いのです。 なぜ一見非合理に見える選択をするのか? それは、これによって「自分を上手に追い込むことができるから」です。 たとえば学生時代に夏休みの宿題を8月31日までずっと溜め込んでいたという人はいませんか? でも、8月31日になったら、「やらなきゃ」という気持ちになって、やる気が出るんですよね。