デキる人が「あえて〆切間近を後回し」にする理由。予定通りに仕事を終わらせるスケジュール術
人間は基本的に「追い込まれたら、その時間内で終わらせよう」とする生き物です。やりたくないことでも、やる意味がわからないものでも、締め切りに追われさえすればやる気になるものです。 その性質を利用して、締め切りの近いものは締め切りギリギリまで溜めておき、「もう時間がない!」というところまで自分を追い込む、というのも1つの手段なのです。 ■締め切りに間に合わなくなるリスクは? 「え、でもそんなことしたら、締め切りに間に合わない危険性が出てくるじゃないか」と思うかもしれませんが、ここで重要なのは、「あらかじめ、もう少しのところまでやっておく」ということです。
締め切りがまだ遠いうちに、自分が面倒だと思わないようなところや、できるかぎりのことはやっておくのです。 たとえば書類作成であれば、骨子は締め切りがまだ遠いうちから作っておいて、残りの面倒な作業(図版を作るとか、まとめページを作るとか、体裁を整えるとか……)は締め切りがギリギリになってからやればいいのです。 面倒でやりたくない作業でも、締め切りギリギリであれば「やらなきゃ」という気持ちが湧いてくるものです。
そうすれば、その気持ちをうまく活かして、仕事を終わらせていくことができます。先のタスクまで見通しが立っている状態になり、うまく物事を終わらせることができるようになるのです。たとえば、こんな感じですね。 抱えているタスク:2月3日提出の資料と2月5日提出の資料と2月7日提出の資料 2月1日 2月7日提出の資料を、面倒な部分だけ残して完成させる。 終わったら2月5日提出の資料に取り掛かる 2月2日 2月5日提出の資料を、面倒な部分だけ残して完成させる。 終わったら2月3日提出の資料に取り掛かる。
2月3日 2月3日提出の資料を終わらせる。 2月4~5日 2月5日提出の資料を終わらせる。 2月6~7日 2月7日提出の資料を終わらせる。 締め切りが遠いものから順番に終わらせていくことで、締め切り直前の「やらなきゃ」という思いを利用しながら、うまくタスクを処理していくというものですね。 また、これにはもう1つ、大きな効果があります。キリの悪いところで仕事が終わっているからこそ、次に取り掛かりやすいというメリットがあるのです。こちらの漫画『ドラゴン桜』のワンシーンをご覧ください。