2025年から原付免許で「125ccバイク」に乗れる!?燃費や本体価格はどのくらい?
現行の制度では、原動機付自転車免許で運転できるバイクは「総排気量が50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の車」です。 しかし、新たに125ccのバイクまで運転できるよう制度変更の方針が固まっているようです。 本記事では、現行制度と新制度の概要をご紹介するとともに、125ccバイクの燃費や本体価格についても解説します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
新制度では原動機付自転車免許で125ccのバイクが運転可能
前述の通り、原動機付自転車免許保持者が現行制度で運転できるバイクの総排気量は、50ccまでに制限されているのです。そのため現状、原動機付自転車免許でスクーターのみを運転している人も少なくないでしょう。 しかし、2023年の9月から数回にわたって「二輪車の車両区分見直しに関する有識者検討会」が実施されました。検討会の報告書によると、総排気量が50cc超125cc以下のバイクの最高出力を4.0キロワットに制御することで、従来運転を許可されていたバイクと同等程度の性能におさえ、「新基準原付」として設定することを検討しました。 以上の点を踏まえ、警察庁は道路交通法の改正についてパブリックコメントを実施しました。そして2025年4月より、原動機付自転車免許にて125ccのバイクに乗れるよう法律が改正される見込みです。
新制度検討の背景
なぜ新しい原動機付自転車免許の制度が検討されたかというと、バイクをめぐる環境が変化したことが挙げられます。 2025年11月以降に製造される現行のバイクには、新たな排ガス規制が適用される予定です。排ガス規制は、大気環境の保護の観点から導入されます。 しかし本規制による基準を満たす現行のバイク開発は難しいほか、開発にかかる費用と事業性のバランスが悪いため、二輪車業界から制度改正を望む声が上がっていたようです。 今回の新制度の導入が実現すると、二輪車業界の事業性を保持することにつながる可能性があります。 ちなみに総排気量125cc以下の新基準原付が導入されたとしても、二段階右折や2人乗り禁止といった現行の規則についてはそのまま継続される見込みです。