テーブルマークの大人気“冷凍うどん”が50周年!工場見学で分かった「カトキチさぬきうどん」の旨さの秘訣
現地調査を経て、ニーズに合う美味しいうどんを
今回のリニューアルで、原料の変更に加え、麺に厚みを持たせ、吸水面を増やしてもちもち感や喉越しの良さをアップしています。 このリニューアルの際も、「本場・香川のうどん店を徹底的に調査しました。太さ、食感をより今の時流に合うように原料の配合やカットの仕方も変えて仕上げています」と大野さん。 お店のうどんを食べて、ある程度その個性を把握し、再現してみる。それこそ、プロの成せる技ですね。
冷凍うどんの製造工程をざっとお話しすると、まず、真空ミキサーで生地を作り、圧延でしっかりと鍛え強いコシを生み出します。この生地をしっかり熟成させてグルテンを育て、うどんの厚みまで圧延します。
旨さの秘訣は職人のような包丁切り、大釜茹でにもあった
そしてこだわりの工程の一つが、「包丁切り」。職人のように麺を一本一本包丁切りすることでくびれた形ができ、つゆののりが良く、もちもち食感と喉越しの滑らかさを再現しています。 さらに、何層もの大釜を移動し麺を泳がせながら茹であげる。これにより、麺にストレスがかからず、滑らかさとつるみ感のあるうどんができるのです。
麺だけじゃなく、パッケージも変更
味の大幅改造に加え、パッケージもリニューアル。イメージカラーの赤を縦帯に配し、より視認性の高いパンチのあるデザインに変わっています。 今回の工場見学で「カトキチさぬきうどん」の美味しさの秘訣を探っているうちに、やはり食べたくなって自宅で味わってみました。
本場・香川でさぬきうどんの食べ歩きもしたことがある筆者。この冷凍うどんは初めて食べた時からも、今も、冷凍なのに美味しい。いや、冷凍だから再現できる本場の味わいなのだと改めて感じました。 電子レンジ調理もできるのも、この冷凍うどんのいいところ。いつも冷凍庫に常備しておきたい、日本が誇る冷凍食品の一つですね。 ●DATA テーブルマーク
取材・文◎編集部