私たちこそ相応しい…世帯年収2,200万円の30代「医師×外コンの最強パワーカップル」2億円の港区タワマンを購入。東京湾を一望、愉悦も…現実は「毎日目眩」懊悩の日々【CFPの助言】
不動産市場で高い人気を誇る都心のタワーマンション。1億円を超える超高価格帯にもかかわらず、「富の象徴」として憧れを持つ人も多いようですが、実際に住んでみると……? 本記事では、Aさん夫婦を一例に、高級タワーマンションの現実について、CFPの伊藤貴徳氏が解説します。※プライバシー保護の観点から、相談者の個人情報および相談内容を一部変更しています。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
都内在住のパワーカップルにぴったりの住まい
Aさん(36歳)と妻のBさん(34歳)は、都内で共働きをしている夫婦です。Aさんは外資系コンサルティング会社で働き、Bさんは都内の総合病院で働く内科医。2人の世帯年収は2,200万円を超え、経済的にも充実した日々を送っていました。 しかし、2人にはある悩みがありました。それは、生活の質をさらに向上させたいという欲求です。 Aさんは、職場の同僚や取引先の多くが「港区や渋谷区のタワーマンションに住んでいる」という話を耳にし、漠然とした憧れを抱くようになっていました。 Bさんも、「自分たちの努力の結果に相応しい生活がしたい」と考えるようになり、「家は資産」という意識が芽生えたと話します。
タワーマンション購入を決意するきっかけ
ある休日、夫妻は不動産広告で見つけた港区のタワーマンションの内覧会に足を運びました。そこは、東京湾を一望できる高層階の物件で、価格は2億円。目の前に広がる壮大な夜景と、ホテルのようなエントランスに2人は一瞬で心を奪われます。 特に次のポイントが夫妻の心を動かしました。 大きな窓と夜景の美しさ リビングの大きな窓からは、レインボーブリッジや東京タワー、遠くには富士山までが見渡せる絶景が広がります。「毎晩この景色を見ながら生活ができるなんて素晴らしい」とBさんは目を輝かせました。 充実した共用施設 物件にはフィットネスジム、プール、パーティールームなどが完備されており、ラグジュアリーな生活が約束されているように感じました。 「身体も鍛えられるし、友人をたくさん呼べる」と2人は新居への妄想が膨らみます。 交通の利便性 タワーマンションの立地は都心の中心部で、最寄り駅から徒歩数分。職場や病院、空港へのアクセスが抜群で、通勤時間の短縮や生活の効率化が見込まれました。 Aさんは「ここに住むことで仕事仲間やクライアントとの会話にも華が出るし、ライフスタイルが一段と洗練される」と確信。Bさんも、「これだけの便利さと快適さを考えたら、購入する価値がある。私たちに相応しい物件ね」と賛同し、夫妻はタワーマンション購入を決意しました。