大成功! J1、今季前半戦のベスト補強ランキング8位。最多失点→最少失点! 名門を劇的に変えた守備職人
どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮 往々にしてある。今回は前半戦が終了したJ1リーグで、ここまで見事な働きをしている選手を活躍度合いに応じてランキング形式で順位ごとに紹介する。(スタッツは6月30日時点の『transfermarkt』を、データは『Jleague.co』を参照)
8位:中谷進之介(ガンバ大阪) 生年月日:1996年3月24日(28歳) 前所属クラブ:名古屋グランパス 今季リーグ戦成績:21試合1得点0アシスト 中谷進之介は、名古屋グランパスからガンバ大阪に移籍し、今季J1で全試合にフル出場している。 昨季のJ1でリーグ最多タイの61失点だったガンバ大阪は、今季第20節終了時点で14失点で、リーグ最少失点チームとなっている。これはチーム全体の功績だとしても、その中心にいる中谷の存在が大きいことも確かだろう。空中戦勝利数56回とブロック48回がチームトップの数字で、リカバリー数やインターセプト数でもチーム上位の数字を誇っている。 また、チームをけん引する能力もガンバ大阪に求められている要素だった。新加入のチームですぐにリーダーシップを発揮した中谷は、副主将を任され、開幕戦からキャプテンマークを巻いた。主将の宇佐美貴史や、もう1人の副主将であるファン・アラーノとともにチームを引っ張っている。特に今季のガンバ大阪は、新加入選手が多かったため、新戦力の中に即座にリーダーとなれる選手がいたのは大きかったのではないだろうか。 第13節で中谷の古巣である名古屋グランパスと対戦して1-0で勝利を収めたあと、ダニエル・ポヤトス監督は守備の安定について、「去年から大きく何か練習メニューを変えたとか、そういったところはないんですが、確実に去年よりも今年の方がインテンシティというところが変わっている」とクラブ公式サイトでコメントしていた。強度が上がっている要因には、中谷の球際の強さも挙げられるはずだ。
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