【MLB】 メッツがフィリーズに逆転勝ち ウィーラーが7回無失点投球も ブルペンが8回以降に6失点
ディビジョンシリーズ第1戦【メッツ6-2フィリーズ】@シチズンズ・バンク・パーク
日本時間10月6日、今日からディビジョンシリーズがスタート。ナ・リーグの第2シード・フィリーズは本拠地で第6シード・メッツを迎え撃った。第1戦は勢いに乗るメッツが8回に5点を奪って逆転勝利。フィリーズは先発のザック・ウィーラーが7回無失点9三振の好投を見せたが、ブルペンが誤算だった。メッツの千賀滉大は先発登板し、2回を1失点に抑えた。 【動画】メッツ・ビエントスの同点タイムリー
メッツ先発の千賀滉大は初回、先頭のカイル・シュワーバーにいきなり本塁打を許し、0対1と先制されてしまう。しかし、その後は1四球を与えたのみで、2回1失点ピッチング。シーズンわずか1登板、リハビリ中に別部位の故障に苦しむなど紆余曲折を経たが、プレーオフで上々の復帰戦を飾った。その後、メッツは先発左腕のデイビッド・ピーターソンが3回無失点、3番手リード・ギャレットが2回無失点で繋ぎ、反撃のチャンスを窺う展開になる。 しかし、フィリーズ先発のザック・ウィーラーが圧倒的なパフォーマンスを披露。7回をわずか1安打、9奪三振のピッチングで、自己最多タイの30個の空振りを積み上げた。ウィーラーのプレーオフ通算防御率は2.18まで下がり、これは歴代3位(10先発以上)、さらにプレーオフ通算WHIP0.725は歴代1位(30イニング以上)であり、ウィーラーがいかにプレーオフに強いかが分かる。 ただ、フィリーズは1対0からリードを広げられず、ウィーラーは111球を投じて7回限りで降板。すると、流れは一転してメッツの方へと傾き始める。フィリーズブルペンの切り札ジェフ・ホフマンが8回からマウンドに上がると、先頭の9番フランシスコ・アルバレスがヒット、1番フランシスコ・リンドーアが四球でチャンスを演出。2番マーク・ビエントスはレフト線へのタイムリーシングルで同点、3番ブランドン・ニモが巧みな流し打ちでレフト前にタイムリーを放ち、メッツはまたたく間に2対1と逆転に成功する。 その後もメッツの攻勢は止まず、犠牲フライ、代打JD・マルティネスのタイムリー、そして再び犠牲フライで5対1と一挙に大きなリードを手に入れた。フィリーズはホフマン、3番手マット・ストラーム、4番手オリオン・カーケリングといったブルペンの切り札全員がタイムリーを浴びる想定外の展開。メッツ打線がワイルドカードシリーズから続く驚異的な勢いを見せた。 メッツは9回にも6点目の追加点を入れ、そのまま6対2で勝利。ウィーラーが投げていた7回まではわずか1安打だったのに対し、8回以降は7安打。その全ての安打が単打と、打線が驚異的なつながりを見せた結果だった。“ミラクル・メッツ”の快進撃はまだ続く。