大阪市・松井市長が定例会見10月15日(全文3)特別区になるハードルは高い
大阪市の松井一郎市長は15日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪市・松井市長が定例会見(2020年10月15日)」に対応しております。 【動画】大阪市・松井市長が定例会見(2020年10月15日) ◇ ◇
IRに反対する区長が現れたらどうするのか
毎日放送:すみません、あらためて確認です。MBS、柳瀬です。市長に確認なんですけれども、あらためて特別区になって、4区ができたときに、淀川区なんかはIRの誘致があるわけですけれども、あらためて区長が反対の立場、IRに反対の立場の人がきたときに、知事と意向が違うとなった際に、あらためてどういった手続きで、どういうふうな話し合いをされるのかという、今のお考えをお伺いしてもよろしいですか。 松井:IRの場所については、これは今、港湾局が管理してます。港湾局の事業というのは、広域事業で大阪府に移るわけです。これはもう密接不可分なんでね、事業として。そういう形で大阪府に移る中で、大阪府知事がこれを判断するという権限を持つことになります。特別区長、それは、賛否は言われるでしょうけども、事業自体の権限が大阪府知事にあるんで、特別区長が、そういう特別区長の考えが知事と違うからといって事業が停止したり遅れたりすることにはなりません。
民意の形と真逆のことを知事が行うのはどうか
毎日放送:そうなると、市長はこれまで特別区長というのは民意で選ぶものだとおっしゃってたと思うんですけれども、その民意の形と真逆のことを知事がしてしまうっていうのは、それはどうなのかなと思ったりもしまして。 松井:そこは知事の権限になるから、知事の民意で選ばれる。これ、大阪都構想、一番の二重行政の問題点は、知事が大阪をにぎやかにしたい、あのベイエリアをエンターテインメントの拠点にしたいって言っても、大阪市長が、それは嫌だ、そうじゃないと言ったときに、民意がもうねじれるのよ。どっち側が民意か分からなくなるのよ。これが二重行政の成長を阻害する一番の、僕らから言うと一番の悪いパターンだと思っています。同じ権限あるから。 でも今度の特別区長の選ぶ基本的な特別区長の権限の範囲というのは医療、福祉、教育。もう身近な仕事の教育です。だからそういう権限です。だからそこの部分は特別区長に権限があるから、予算も特別区長の範疇にあるんで選挙で取れるけど、でも大きな仕事の権限が知事に移るんで、知事がこの民意を受けて物事を進めるということです。 毎日放送:ということは特別区の区民の方たちは、広域に関してはもう知事に、知事のところで民意を示すしか基本的にはできなくて、そういった。 松井:沖縄の基地の問題、一緒じゃない。 毎日放送:同じようなことが起きるんじゃないかなと思ったりもしてるんですけど。 松井:だからそれはどっちの、どっちが権限を持つ民意ですかということなんです。それは、民主主義の中ではそういうことはよくあります、どうしても。ただ、そこの、そこはどちらでそのことを決定する権限が、持ってるかっていうことを判断しながら、やっぱり有権者が選挙っていうもので投票しているんだから。 だから沖縄の基地の問題というのは、あれは国政で民意が示されているわけなんですよね。だから進んでるじゃないですか、今、辺野古の基地建設。これは沖縄の人に非常に大きな負担になってる。そこはよく分かります、われわれも。でも外交防衛の、そういう民意っていうのは、やはり国政選挙で、これ決定をしていくという、そのルールの下でやってるんで。だから今、沖縄の知事が、この間ずっと反対の知事ですけども、やはり政府としては外交防衛の大きな民意を後押しというか、それの下で辺野古を進めているわけですから。これは批判ありますよ、それは沖縄の方々。ただ、でもそれはやっぱり民主主義の手続きのルールの中で進められているんでね。100人いれば100人ともが了承ということはなかなか難しいと思います。 司会:ほか、いかがでしょうか。