上野のパンダ、シャンシャンに会いに、いざ中国・四川省へ。以前よりふっくらと
2023年2月21日、惜しまれながら中国に返還されたパンダのシャンシャン。上野動物園で12年間毎日パンダを撮影し続けているパンダウォッチャーの高氏貴博さんが、中国までシャンシャンに会いに行ってきました!(撮影◎高氏貴博 構成◎本誌編集部) 【写真】シャンシャンを観に集まった人たち * * * * * * * ◆久々の再会 東京・上野動物園で生まれ育ったパンダのシャンシャンが中国に返還されて約8ヵ月。 いつでも会いに行けるよう、すぐにパスポートの準備をし、その日を待ちわびていました。 そして10月、ついに一般公開がスタート。 思いを募らせていたところ、ようやく11月8日に現地で対面することができたのです。
◆姿を現したそのときの気持ちは……もう感無量 シャンシャンがいるのは、中国・四川省にある「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」の「雅 安碧峰峡(があんへきほうきょう)基地」(以下、雅安基地)。 そのなかでも「豹子山」という小高い山の中にあるパンダ舎は、自然の起伏を生かしたつくりになっており、広くてとても静か。 私たち見学者がシャンシャンに会えるのは、ごはんを食べるタイミングの30分間です。 初日、見学ルートにあるガラスの仕切りの前にお昼ごはんが置かれると、森の奥からシャンシャンが姿を現しました。そのときの気持ちは……もう感無量以外にありませんでしたね ●雅安基地ってどんなところ? 中国ジャイアントパンダ保護研究センターの「基地」と呼ばれる4つの施設の1つで、2003年に四川省の雅安市に設立。約70ヘクタールの敷地内で60頭以上のパンダを飼育している
◆どっさり食べてちょっとふっくら? 久々に対面したシャンシャンは、以前よりもちょっとふっくらした様子。 目の前でリンゴやパンダだんご、タケノコを食べる元気そうな姿を見て、心からホッとしました。 日本ではタケノコは春の間しか食べられませんが、中国では一年中採れるようで、どっさり食べているみたいです。 上野で毎日食べていた竹には、ほとんど見向きもしませんでしたよ。(笑) <後半につづく> 母:シンシン(真真)2005年生まれ・雌 父:リーリー(力力)2005年生まれ・雄 子:シャンシャン(香香)2017年生まれ・雌 シャオシャオ(暁暁)2021年生まれ・雄 レイレイ(蕾蕾)2021年生まれ・雌 (構成=本誌編集部、撮影=高氏貴博)
高氏貴博