なぜ渋野日向子は今季海外メジャー初戦で1打及ばず予選落ちしてしまったのか…「もっと勉強していかねば」
女子ゴルフの今シーズン海外メジャー初戦、ANAインスピレーションの2日目が日本時間2日深夜に米カリフォルニア州ランチョ・ミラージュのミッションヒルズCC(6865ヤード、パー72)で行われ、渋野日向子(22、サントリー)は2バーディー、4ボギーの74でホールアウト。通算2オーバーの72位タイに後退し、通過ラインに1打及ばずに無念の予選落ちを喫した。 日本勢は笹生優花(19、ICTSI)と河本結(22、リコー)が4アンダーの12位タイ、畑岡奈紗(22、アビームコンサルティング)がイーブンパーの44位タイで決勝へ進出。上原彩子(37、モスバーガー)が5オーバーの96位タイ、野村敏京(28、フリー)が6オーバーの105位タイ、原英莉花(22、日本通運)が9オーバーの113位タイで予選落ちした。 スコアを3つ伸ばして通算9アンダーとした、アメリカ米女子ツアー未勝利のパティ・タバタナキト(21、タイ)が初日に続いて単独首位をキープ。1打差でフォン・シャンシャン(31、中国)が、さらに1打差でモリヤ・ジュタヌガーン(26、タイ)が続いている。
「ちょっと悔しい」
バーディーを奪わなければ予選を通過できないとわかっていた。通算2オーバーと初日からスコアを2つ落として迎えた最終18番(パー5、486ヤード)。力みが渋野のティショットをフェアウェイ右のバンカーに入れさせ、あごの高さにも邪魔されてセカンドショットも上手くレイアップできない。 3打目を何とかパーオンさせたものの、10mを大きく超えるバーディーパットを残している。ショートだけはしない、と心に決めて一発を狙いにいったのだろう。フックラインを読んで放った運命のパットは、しかし、当たりが強すぎてカップのはるか右を通過してしまった。 「最後のバーディーパットは、すごくパンチが入ってしまって」 渋野を思わず苦笑いさせた、天国と地獄とを分け隔てたミスパット。決して短くはない返しのパーパットを気落ちせずにど真ん中から沈めてみせたものの、渋野を待っていたのは無情の予選落ちだった。もっとも、ホールアウトした時点で、決勝に進むプレーには値しないと渋野は痛感していた。 「今日もティーショットはすごく安定していたので、何とかアンダーパーを出したい、とは思っていたんですけど。ショットがよかったなかでボールが止まらず、アプローチでミスをして、パーパットも外して、というところでボロが出てしまいました。こういう結果になって、ちょっと悔しいです」 渋野の言葉通りにショートホールを除く14ホールで、すべてドライバーを用いたティショットは12回にわたってフェアウェイをキープした。オフから改造に取り組んでいる、新たなスイングが奏功した結果としてキープ率は初日に続いて85.7%をマークしたが、その後のショットと噛み合わない。