来場者数は高水準キープも確実に進む“高齢化”… 2025年を前にゴルフ場が実感している来場ゴルファーの傾向とは?
2024年の来場者数も23年並みの高水準
2024年も年の瀬が近づいてきました。個人的な印象として、2024年は2023年に比べてゴルフ場の混雑状況が緩和したのではないかと感じました。ハーフ3時間ペースのラウンドが減り、ハーフ2時間30分から2時間40分ペースのラウンドが増えた気がします。実際にはどうだったのでしょうか。ゴルフ場関係者に訊いてみました。 【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です 「うちのゴルフ場は月ごとに増減はありますが、全体で見ると前年並みの来場者数になりそうです」
「ゴルフ場は1カ月ごとに来場者数を集計し、前年の来場者数と比較します。そうすると前年と比べて平日が多くて土日祝日が少ない月と、平日が少なくて土日祝日が多い月が出てきます。平日が多いと来場者数が減り、土日祝日が多いと来場者数が増えます」 「今年は1、4、5、7、10、12月で前年よりも土日祝日が少なかったんですね。ですから4月、5月、7月は対前年比マイナスでしたが、1月は雪が降らなかったのでプラスでしたし、10月もコンペシーズンでプラスでした」 「一方で、8月は土日祝日が1日多かったのに天候が悪かったので対前年比マイナスでした。でも、それ以外の月は対前年比プラスです。そして全体で見ると前年並みです」 「ゴルフ場の来場者数は2020年に新型コロナウイルスの流行でドンと落ち込みましたが、21年にV字回復を遂げ22、23年も右肩上がりで推移し、前年の来場者数は過去最高でした。今年も同じくらいの数字が取れたのはよかったなと思います」 ただし、来場者数は前年並みの数字に到達したものの、営業利益が前年並みになるかどうかは何ともいえないとのこと。 「ご存じのとおり物価が高騰していますから、燃料費や原材料費が上がっています。営業利益の出し方は会社によって違いますが、来場者数の割に営業利益が少なくなる可能性があります。それでも前年並みの来場者の方にお越しいただけたのは素晴らしいことです」