大阪市・松井市長が定例会見6月24日(全文2完)大阪だけ良ければいいとは思っていない
自宅療養者への往診体制づくりは難しいのか
関西テレビ放送:関西テレビ、稲垣です。今おっしゃった、医療を届けるということについてなんですけれども、先日の大阪府の対策協議会でも、自宅療養されている方への往診ということが議論に上がっていまして、医師会の茂松会長は、なかなか医師会として、輪番を組んで、組織だってやっていくっていうところの難しさというのはおっしゃっておりましたけれども。 ここは大阪府医師会に、まずお願いをして、府と検討をしていただくっていうのはあると思うんですけれども、例えば大阪市でも区の医師会がそれぞれあるわけで、大阪府全体でなくても、大阪市で、まず自宅療養への往診っていう体制づくりってのはなかなか難しいんでしょうか。 松井:これ、区の医師会というのは。大阪府医師会に皆さん所属されているドクターの開業医の皆さんですから。例えば今回のVRSを1週間刻みに変えていくのも、やっぱり府の医師会で方向性を決めていただいて、区の医師会に下ろしていただくという形で、各開業医の皆さんにご理解、ご了解をいただいて、今、作業をしているわけですから。 だから、これ、別の組織ではありませんから。やはり、茂松会長をトップにした、府の医師会の意思っていうものを、区の医師会も尊重されますから、区の医師会が府の医師会の考え方と違う方向というのは、なかなかないんじゃないかなと思ってます。
組織の問題があるから難しいのか
関西テレビ放送:もちろん組織の序列というか、府の医師会っていうのがあると思うんですけれども、やっぱり体制がない中で、やろうとしていても、やるお気持ちはあっても、なかなか行政が体制づくりをしていないと、やれていないというドクターもいらっしゃる中で、やっぱり大阪府医師会という、府全体で考えたとき、この往診体制をじゃあつくるってなったときに、なかなか身動きが取りづらいんじゃないかなというところがあるので、その辺りをもうちょっと小さい規模でやっていくっていうのは、やっぱりここは組織の問題っていうところで難しいんですか。 松井:いや、これ、府医師会っていう、もうそういう地域医療の体制をつくるのに、区医師会とか、それから各市町村医師会の意見を聞きながら、府医師会が方向性を出しているわけですから。だからそこで意見がまったくずれているというようなことは、聞いてはおりません。 やはり、区医師会も、例えば大阪市内の行政区医師会も、これは府医師会との、大きな方向性については意見を共有した上で、いろいろ判断をされていると思います。その中に、やはり中には、いや、もう俺はいくらでも往診回ってあげるよという人もいるかもしれないけど、でも、その一部の人たちだけに、この大きな負担を掛けるということであれば、これ、制度として継続できませんから、やはり組織として大きな方向性を出していただかないと、なかなか厳しいと思います。 関西テレビ放送:先ほどの吉村知事のぶら下がり会見でも、知事は日本医師会に対して、しっかりそこは音頭を取ってやってほしいっていうようなことをおっしゃって、ちょっと苦言を呈するような場面もあったんですけれども、現状大阪でいうと、府の医師会、茂松会長に対して、なかなかじゃあ、やるというところまで断言はしていただけてない状況だとは思うんですが、その辺りの調整は。 松井:今、府医師会の開業医の皆さんは、ワクチン接種において、今、大阪市内でいくと1700の診療所が協力いただいています。診療のないときは、区の集団接種会場に来ていただいて、これ、土日も集団接種会場に出勤というか、出ていただいてやっていただいている。だから、そもそも医師会のマンパワーとして、そこまで十分な余裕があるわけではないんです。もう、全てはやっぱり、各、それぞれの自宅への往診をお願いするドクターも、それから集団接種、個別接種、やっていただいているドクターも、別々の人ではないんで、同じ人に頼まなければならないんでね。