プロ入り諦めた兄の言葉に「救われた」 地元で有名な3兄弟…元日本代表が明かす絆【インタビュー】
共通の目標サッカーが「兄弟をつなげてくれた」
Jリーグが歴史を重ねたことでサッカー選手が職業として認められ、自身がプロキャリアをスタートさせることができたという弘嗣は、プロになってからも兄の言葉に救われることがあったという。 「常に楽しんだらいいよというのは言ってくれるんで、その言葉にはすごく救われますね。勝負の世界なのでね。サッカーを楽しまないといけないと思う反面、結果も出さないといけないので、そういうのはすごく連絡くれたりする時は嬉しいし、救われます」 現在、勇太は九州サッカーリーグの日本製鉄大分サッカー部に所属。鳥栖からロアッソ熊本、ジェフユナイテッド千葉、徳島ヴォルティス、FC琉球とJクラブを渡り歩いた功暉は、関西2部おこしやす京都ACに在籍してサッカーを続けている。 弘嗣は「同じ共通の目標が小さい頃からずっとあったし、サッカーが兄弟をつなげてくれている部分がありました。今でもカテゴリーも違いますけど、サッカーのことについても話しますし、そういう共通のテーマが持てているのは、すごくありがたいなと思います」と言い、「今年もゴルフは父と兄弟3人で行きます。年末恒例なので。ゴルフは父と功暉がうまいんですよ。僕と兄貴はどっこい、どっこいですね」と笑った。 [プロフィール] 清武弘嗣(きよたけ・ひろし)/1989年11月12日生まれ、大分県出身。大分トリニータU-18―大分―セレッソ大阪―1.FCニュルンベルク(ドイツ)―ハノーファー96(ドイツ)―セビージャFC(スペイン)―C大阪―サガン鳥栖。卓越したテクニックと攻撃センスを武器に持つ日本屈指のMF。U-23日本代表としてロンドン五輪、日本代表では2014年のブラジル・ワールドカップを経験した。
河合 拓 / Taku Kawai