自分仕様にも彼女仕様にも! 究極の一台にオーダーできるロールス・ロイス「カリナン・シリーズⅡ」
クルマで招く、ではなく、クルマに招く。そんな言葉がぴったりなのが、ロールス・ロイスが2024年5月に発売した「カリナン・シリーズⅡ」。「部屋においでよ」的な感覚で彼女を誘えば、世界にも類を見ない、豪華絢爛なめくるめく世界を味わってもらえるはずであります。
よりスポーティに、もっとラグジュアリーに進化
世界最大、530.20カラットを誇るダイヤモンドを車名にしたカリナン。6.75リッター12気筒ターボエンジンで4つの車輪を駆動する、ロールス・ロイス肝煎りのSUVです。シリーズⅡになって、フロントマスクの意匠が変わり、スポーティな雰囲気が強くなりました。
全長5355mm、全高1835mmの車体に、後席は、リムジン感覚の2人がけ、あるいは機能性の高い3人がけ、と仕様も好みで選べます。
フルオーダーできる車内は、すばらしい仕上げ。「スターライト・ヘッドライナーに実際の星座を再現する、愛する土地にちなんだ色のペイントを特別に創り出す、貴方の冒険の入り口であるトレッドプレートにメッセージ、モチーフ、名前を刻むなど」無限の想像力を解き放つ、とロールス・ロイスではうたっています。
ちなみにスターライト・ヘッドライナーとは、夜空に見立てた天井に星のようにLEDがちりばめられてキラキラと輝くオプション。夜になると、星降る夜空の下をフルオープンで走るような感覚が味わえます。また、トレッドプレートとはドアを開けたとき脚を載せる金属製のプレート。通常はメーカー名が刻印されていますが、そこもフルオーダー可能なのです。
私がカリナン・シリーズⅡに乗ったのは、24年6月。舞台は、スペイン・イビサ島でした。1960年代から英国のミュージシャンや画家といった、自由を好む富裕層に好まれてきた土地であります。実際、空港に行くと、英国のさまざまな土地へと向かうフライトの多さに驚くほどです。
自動車メーカーが試乗会に選ぶ場所は、ワインディングロードがえんえん続いている山岳地帯だったり、スピードを出して走っていける高速道路網が完備されている土地だったりしますが、イビサ島は、上記のように、カリナン・シリーズⅡの雰囲気によく合っているとして選ばれたのでしょう。 カリナン・シリーズⅡは最高出力420kW、最大トルク850Nm。数値だけみてもかなりのパワーですが、おもしろい、というか、ロールス・ロイス的なのは、やたらパワフルと感じられるクルマを作ることが目指されていない点です。