自分仕様にも彼女仕様にも! 究極の一台にオーダーできるロールス・ロイス「カリナン・シリーズⅡ」
慣れるとやみつきになる、独特のハンドリング
ロールス・ロイスは、カリナン・シリーズⅡの操縦感覚をして「エフォートレス」なる言葉を使います。なにひとつ無理しないで走れるっていう意味で、アクセルペダルを軽く踏むだけで、スムーズな加速が得られるし、ハンドルも力を入れずに操舵すれば、車体はすっと思った方向へと向いてくれます。
ちょっと前まで、ロールス・ロイス車の操縦感覚は独特で、ハンドルを動かしても、どこへ車体が向くのか、ぱっとわからない。ちょっと極端ですけど、いわゆる”当て勘”でもって、”このカーブを曲がっていくにはこのぐらい切ればいいかな”と考えながら、操舵していました。
最近の「ゴースト」や「スペクター」はもっとぐっとダイレクト感が増していて、ドライブする楽しさが味わえるようになっています。カリナン・シリーズⅡも例外でなく、エフォートレスなんですが、人とクルマの一体感がしっかりあるのです。 イビサ島のドライブコースは狭めのワインディングロードが多かったのですが、車体の反応がよいのと、後輪操舵システムのおかげで、サイズを持て余すことはありませんでした。
乗っているうちに、ちょっと独特の操縦感覚に慣れて乗りこなすのが楽しくなってきます。50キロも走ると、ドライバー席から降りたくない、なんて思うようになってしまいました。それはおそらく、私だけではないのではないでしょうか。
シリーズⅠに対して、動力性能はほぼ不変。「そこはクライアントから不満が出ていないし、私たちもいたずらにいじる必要がないと考えました」と、ロールス・ロイス本社でプロダクトスペシャリストとしてかかわってきたケンザ・サーディ氏は言います。 ホイールベースは3295mmもあるので、後席の居心地のよさはリムジンなみです。しかも先述したとおり、シート地、各部のウッド、スターライト・ヘッドライナーなどの快適装備が、かなり自由に選べるので、もてなし感ではハンパないものがあります。