風邪予防は食事から!栄養士が実践している免疫力アップのための食べ物
免疫とは、ウイルスや病原菌から体を守り戦う「抵抗力」のこと。体内にウイルスや細菌、花粉などの”異物”を侵入させないように体を守っている「粘膜免疫」と、侵入した敵と闘う「全身免疫」の2つの免疫がある。 「粘膜免疫」が働く場所は、目、鼻、口、腸管などの粘膜。ここで異物が粘膜を介して体内に入るのを防ぎ、体外に出すことで感染を防ぐ。なかでも「腸」は、最も重要な免疫器官である。 「全身免疫」は、体に侵入したウイルスや細菌に対して、免疫細胞が病原体を捕えて、排除するよう働く。 大切なのは、免疫抗体を作ること、粘膜を強化すること、腸内環境を整えること! 20年間、風邪をひいたことがないという管理栄養士の篠原絵里佳さんが、免疫力アップのためにとりいれたい食べ物と栄養素を徹底解説。しっかり準備して、この冬の風邪予防を万全に!
免疫力アップ“基本のき”は、バランスよく食べること
バランスがよい食事とは、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルという5大栄養素を過不足なくとること。栄養素はすべてが助け合って働いているため、不足している栄養素があると、栄養素は体内で上手く働くことができない。 5つの栄養素を揃えようとすると難しいかもしれないが、主食、主菜と副菜の3種類で考えると意外と簡単。ポイントは3つの皿を用意すること。もちろんワンプレートに盛ってもOK ① 主食:ご飯、パン、麺、シリアルなど…炭水化物 ② 主菜:肉、魚、卵、大豆製品…たんぱく質、脂質 ③ 副菜:野菜、海藻、きのこ、芋、豆類…ビタミン、ミネラル 食事ではとりにくい栄養素を含む果物や牛乳・乳製品も毎日とりいれよう。全体的に栄養状態が整い、免疫力アップに繋がる。 さて、ここからは、免疫力アップのためにとりいれたい食材リストのご紹介。なぜ、おすすめなのか、その理由である栄養素の説明もチェックして、自分好みの「免疫力アップ食材リスト」を作ってみて!
免疫力アップのためのおすすめ食べ物
納豆…たんぱく質、鉄、腸内環境を整える発酵食品・オリゴ糖・食物繊維の3つをとることができる マグロ(赤身)…たんぱく質、鉄、ビタミンD うなぎ…たんぱく質、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、亜鉛 牛ヒレ肉…たんぱく質、鉄、亜鉛 レバー…たんぱく質、ビタミンA、鉄、亜鉛 牡蛎…たんぱく質、鉄、亜鉛 卵…たんぱく質、鉄等、ビタミンC以外の栄養素をすべて含んでいる ブロッコリー…カロテン(ビタミンA)、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維 キウイフルーツ…ビタミンC、ビタミンE、食物繊維 みかん…ビタミンC、βクリプトキサンチン(ビタミンA)、食物繊維 バナナ…ビタミンC、食物繊維、オリゴ糖