タミヤ1/24最新カーモデル最速製作レポート開始!【達人のプラモ術<ポルシェ911 GT3 RS(992)>】
ポルシェ好きなら知っておきたいポルシェ911なのに(992)の意味
さて車名ですが、キットではポルシェ911 GT3 RS(992)と表記されています。911なのに(992)って何?と調べてみたら、これがポルシェ911の歴史と切り離せない意味がありました。 1948年、ポルシェは「ポルシェ356」という初めてポルシェの名前を冠したクルマを販売。この(356)の後継モデルを開発する際、フォルクスワーゲンと提携を検討していたため、当時フォルクスワーゲンでは使用されていなかった900番台使い、6気筒エンジン版に(901)、4気筒エンジンに(902)の開発コードを与えました。そして(356)と同様に(901)(902)の開発コードを車名として販売する予定でした。 ところが、フランスのプジョーに「2桁目に0を使った3桁の数字はうちのクルマが使っている。既に商標登録もしているから使用できないよ」とダメ出しをされてしまったんですね。 そこでポルシェは、2桁目の数字を0から1に変更して(901)を(911)に、(902)を(912)へと変更したのです。 こうして誕生したポルシェ911ですが、代を重ねてモデルチェンジしても車名は(911)のままだったため、どの世代の(911)なのか区別できなくなってしまう。そのため(911)の車名はそのままに、型番を組み合わせて併用することで区別することにしました。964、993、996、997、991、そして7代目のポルシェ911が(912)となるワケです。いやー奥が深いです。
キットに関して
タミヤの「ポルシェ911 GT3 RS(992))」は、今年10月に開催された『第62回全日本模型ホビーショー』で発表された最新キットです。本連載「達人のプラモ術」では過去に何度かカーモデルを製作していますが、今回は「NISSANフェアレディ240ZG」以来となるニューキット製作になります(以前製作の「フィアット500」や「1/20ポルシェ935 ヴァイラント」は再販モデルなのです)。 最近のタミヤのカーモデルは、ディテールの再現性や作りやすさを優先したパーツ構成など、目を見張るものがあります。