園児たちも参加!トラクター行列で農作業事故防止を呼び掛け【長野・中野市】
これから本格的な秋の収穫シーズンを迎えます。一方、県内では農作業中の事故も後を絶たず、県などが事故防止を呼び掛けました。 ■園児 「かっこいいー!」 園児たちが見つめる先には…大きなトラクター! ■園児 「はっ!なにこれ!それが前に動くか後ろに動くかのレバー」 園児たちはめったにない機会に興味津々です!中野市では農作業中の事故防止を呼び掛けるため、トラクターの行列が市内を巡回。 途中、保育園などにも立ち寄り家での話題にしてほしいと園児たちにも協力を求めました。 ■北信農業農村支援センター・高橋敬三 所長 「農作業安全について、家族や仲間に声を掛け合い、農作業中の事故防止に努めてほしい」 県内では農作業による死亡事故が去年1年間で7件だったのに対し今年は秋の収穫シーズンを前に既に5件発生しています。このうち、農作業車の運転操作ミスなどによる死亡は3人でここ10年では2016年の5人に次ぐ多さです。 ■県機械士協議会下高井支部・清水正督 支部長 「田んぼや畑が変形していると、その(田畑の)入口も変形しているので、そこでの転倒事故が多くなっている」 飯綱町では先月、農薬散布車の転落事故が発生。58歳の男性が下敷きになり死亡しています。 ■県機械士協議会下高井支部・清水正督 支部長 「畑の中でも、ちょっとした傾斜が命取りになる。機械が精密化していることで、ちょっとしたハンドル操作のミスで大きな事故に繋がるので、(特に)高齢者の事故がかなり多くなっている」 農作業中の事故の多くは65歳以上の高齢者ということで事故防止には家庭内の会話がカギになりそうです。 ■県機械士協議会下高井支部・清水正督 支部長 「毎日の報告、家族の中でも情報共有をして、雨が降ってきたときには『(畑の)形が変わってきたね』などすべて情報共有して、コミュニケーションをよく取って、みんなで(事故防止に)取り組んでほしい」 県は秋の収穫シーズンを前に田畑の危険箇所を確認することや単独での作業を控えるよう呼び掛けています。