「世界最高峰のバレーボールリーグ」を目指し、当たり前のことを確実に遂行する。SVリーグ 競技運営グループ 高田一慶ダイレクター
登録ルールです。従来は外国籍選手が1名、アジア枠選手が1名しかチームに登録できなかったので、出られる外国籍選手は最大2名でした。2024-25シーズンからは外国籍選手のベンチ入り登録は人数の制限がなくなります。ただし、コート上の選手は、外国籍選手が2名、アジア枠選手は1名というルールです。
これは力のある外国籍選手が日本に来てくれるきっかけにもなっています。一方でルールを運用、試合を運営する側から見ると、オン・ザ・コートの人数をコントロールする必要が出ます。
同時にコートに立てる外国籍選手は2名、アジア枠を含めても3名ですが、今まで登録とオン・ザ・コートの人数が一緒だったので、審判はそこを見る必要がなかった。今後はそこをチェックする必要が出ます。
―― そのルール改正の狙いを教えて下さい
日本人選手が、普段から外国籍選手の多くいる中で練習し、世界レベルを普段から経験できるところが大きいと考えています。試合では日本人選手の活躍する機会も作って、いいとこ取りをしようというルールです。
2028-29シーズンからはアジア枠を除く外国籍選手は3人に増えます。外国籍選手を上回るような日本人選手が、出場機会を自らもぎ取っていくことで、より強化につながると思うのですが…。私はバレー競技をやったことがないので、偉そうには言えないです(苦笑)。
―― 高田さんの立場で、SVリーグをこうしたいという夢はありますか?
当然、「世界最高峰のリーグ」という目標があります。一方で「当たり前のことを確実に遂行する」のが、競技運営グループです。スポーツはゲームが商品ですが、そこのクオリティはコントロールできません。
応援しているチームが大敗することもあるし、そもそも応援しているチームが二分されているわけですから、全員が満足できるクオリティはありません、だけど「そこ以外」をいかに輝かせるが僕らの仕事です。その大前提が安心安全です。選手を守るし、お客さんも守る環境を作っていくことを、まず絶対やらないといけません。