「世界最高峰のバレーボールリーグ」を目指し、当たり前のことを確実に遂行する。SVリーグ 競技運営グループ 高田一慶ダイレクター
スタッツを取る仕組みも新しくなるのですが、審判の動きと連動しますし、クラブに新しい仕組みを理解してもらわないといけません。回線の準備も必要になります。新しく始めることにはヒューマンエラーも起こりがちですし、システムエラーも多分あるでしょう。
それが起こったときに、どうトラブルシュートしていくのかを想定して、事前に落とし込んでおく必要があります。トラブルがあったら元に戻る、つまり、テクノロジーを使わず運用するしかないのですが、(試合そのものに影響が出ないために)どう「トラブった感」が出ないように処理していくかに頭を悩ませています。
―― バレーボールはサッカーやバスケットボールと違って、「代表のシーズン」「クラブのシーズン」がはっきり別れています。とはいえ、条件のいい会場は、他のイベントで埋まることも多く、試合数や日程、会場の調整は難しかったと思いますが?
国内シーズンをやれる期間に、レギュラーラウンドの44試合をはめ込みました。さらに天皇杯・皇后杯もあります。チャンピオンシップまではめ込むと、土・日がすべて埋まってしまいます。各クラブに「会場を取ってください」とお願いするわけですが、取れない週が当然出てきて、きれいにははまりません。我々でそこを調整するパズルみたいなことをしています。
―― Jリーグは通称「日程くん」というソフトがあって、条件を入力すると自動的に答えが出る仕組みを導入しています
大河チェアマンが推進していて、私も話は聞いています。今季は特に端境期でした。今の時期は、もう来シーズン(2025-26シーズン)の会場を取り始めているのですが、今季は新しいリーグが始まるタイミングで、4月になるまで男子も女子も参加チームが決まらず、試合数が分からなかった。
会場を多めに抑えてもらったのですが、うまくはまらなかったところもあります。来季以降はカーディングもやりやすくなるはずです。
―― SVリーグになって、競技面で「ここが新しくなる」というポイントはどこですか?