「世界最高峰のバレーボールリーグ」を目指し、当たり前のことを確実に遂行する。SVリーグ 競技運営グループ 高田一慶ダイレクター
いつかアカデミックの世界に戻って、教える側に立ちたいと当時は考えていました。とはいえ、スポーツマネジメントは机の上だけでなく、現場を知るのが一番だと思ったんです。バレーボールがプロ化をしてくプロセスを体験したら、それは誰にもない強みになるとも考えました。
―― それから17年が経ちました
そうです(笑)。今でこそ、SVリーグは30人ほどいますが、当時のVリーグは職員が4人だったと記憶しています。昔は1人が広報も、事業もやる感じで、私が入ったころは企業チームが中心の時代でした。時の会長が改革を唱え、リーグの事業化を目指して近づけていくけれど、実際は一進一退を繰り返してきたのが、今までのバレーボール界だと思っています。
実は2018年の新リーグ化のときに言っていたことと、大河チェアマンが今、言っていることに大きな差はありません。ただ、今回はライセンス制度をピシッと引いて、新しく体制を作ってガバナンスを強化した。「決めたらやり切る」のが、今回の改革だと考えています。
―― 高田さんはこの7月から競技運営グループに異動したとお聞きしています。今はどのような仕事に関わっているのですか?
いろいろありますが、まずはリーグをうまく回すためのレギュレーション整備です。試合をやるにはアリーナを確保して、カーディング(対戦カードや日程、会場)を決める必要があります。審判も派遣する必要があるし、チャレンジシステムや競技に関わるツールを選定して用意をすることも必要です。
もう1つは、10月11日の開幕戦(サントリーサンバーズ大阪vs.大阪ブルテオン)、チャンピオンシップファイナルのような、リーグ主管でやる試合の運営も我々の担当です。
―― 難易度の高い業務はありますか?
まず、今シーズンから国際大会に合わせたコートレイアウトを採用したので、これまでとベンチの位置が逆になります。すると、今までと逆にしたので、審判の動きが変わってきます。セカンドレフェリーが選手交代に対応していたのが、ベンチがファーストレフェリーの側にいってしまうから、もう1人必要…という話になります。