「元日くらい勉強を休んだら?」と聞けば一発でわかる…現役東大生が断言する「志望校に合格できる人」の共通点
■子供の勉強を強制的に止める必要はない アンケート結果からは、もう一つ言えることがあります。それは、ただ「正月だから」という理由だけでダラダラ過ごすのは、もしかしたら危ないサインかもしれませんよ、ということです。 せっかくの正月ですから、初詣に行ってもいいとは思います。久しぶりの親戚とのご挨拶、集まり、大人数での会話や遊び、そういった“ならではの行事”も、もちろんやっていいとは思います。根を詰めた状態をリセットできるので視野が広がり、試験でもいい効果が表れる可能性があるからです。 でも、もし元日以外でも大して勉強に身が入っていない、明らかに合格できる学力が身に付いていないのに、「ただ元日だから休む」と考えている人は要注意です。 ここまで述べてきたように、自分の立ち位置がわかっている受験生は、今何をすべきかをちゃんと理解して、それが正月に勉強する・しないという行動に表れているだけです。視野のリセットのためにあえて休んだり、反対に、自ら“やりたい”と思えるほどの状態になっているから意欲的に勉強したりしているのです。 もしこの記事を読んでドキっとした受験生は、ぜひ10分でも、1分でもいいから、隙間時間を見つけて勉強に取り掛かりましょう。「勉強したい!」と思っている受験生のほうが多いのですから、ただ正月という理由だけで休んでいては、周りと差をつけられてしまうかもしれません。 また、親御さんであれば、受験生の子供に対して「元日くらいは勉強を休んだらいいんじゃない」と声をかけてみてください。もし、それでも子供が勉強していたり、スキマ時間で単語帳を読んでいたりしたら、受験生としての本気の姿勢が身に付いている証拠です。勉強を強制的に止める必要はなく、「あ、これなら大丈夫そうだ」と捉えて、そのまま続けさせてあげてください。そういう受験生であれば、合格を掴む日も近いかもしれません。 ---------- 西岡 壱誠(にしおか・いっせい) 現役東大生 カルペ・ディエム代表 1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すものの、2年連続で不合格に。二浪中に開発した独自の勉強術を駆使して東大合格を果たす。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行っている。日曜劇場「ドラゴン桜」の監修や漫画「ドラゴン桜2」の編集も担当。著書はシリーズ45万部となる『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大算数』(いずれも東洋経済新報社)ほか多数。 ----------
現役東大生 カルペ・ディエム代表 西岡 壱誠