「元日くらい勉強を休んだら?」と聞けば一発でわかる…現役東大生が断言する「志望校に合格できる人」の共通点
■一度息抜きを挟んで、リセットする きっとそれは「運が悪かった」のではなく、本番で緊張し、問題に対して正解をすることのみに集中しすぎた結果、マークミスを避けるという考え方が頭の中からすっぽり抜け落ちてしまったのだと思います。 このように、試験本番になって「いつもはしないミス」をする人はあまりにも多いのです。「模試の点数よりも30点低かった」「本番で大失敗した」という人が多くいるのは、そういう「普段やらないようなケアレスミス」が原因です。 そうならないためには、ちょっとした息抜きが必要です。一度休みを設けてリセットし、“狭まった視野を広く設定し直す”必要があります。 そうすると、試験中に何か突発的な、想定外の出来事が起こった時の立ち回りもうまくなります。今年から大学入学共通テストが新課程となり、大幅な傾向変化が予想される科目もあります。もし本番で、今まで解いていなかったような問題が出てきたら、緊張して「どうしよう! 解けないんじゃないか?」と頭が真っ白になる場合もあります。 しかし、よく考えてみると、傾向が変化してあたふたしているのは、試験会場にいる全員です。多くの人がみんな一様に難しく感じているわけですから、焦る必要はないのです。むしろ、焦っていると普段考えられないようなミスをしてしまったりして、失敗する確率が高くなってしまいます。 ■「俯瞰する余裕すらない受験生」は休息を 傾向が変化した試験でも実力を発揮できる人というのは、これを自覚し、「どうせみんな焦っているんだろうな」とメタ認知することができる人です。 例えば、周りの受験生が焦っているのを見たら「みんな焦っているな。ということは、ここで焦らず堅実に問題を解くことができれば、この試験では平均点以上が取れるはずだ」と考えることができるのです。 また、難しい問題と出合った時には、「この問題、難しいからみんな解けないだろうな。じゃあ、一回スルーして次の問題を解こうかな」と柔軟にその場で発想することだったりします。そのためには、とにかく焦ってはいけないのです。そしてこのように「周りの人がどう考えているのか」ということを考えながら試験問題を解くというのは、広い視野が必要です。さもなくば目の前の問題に必死になり、焦れば焦るほどドツボにハマってしまいます。毎日根を詰めて勉強を続けた結果、俯瞰する余裕がなくなってきていると感じている受験生は、元日くらいは休息を取ったほうがいいということになります。