「元日くらい勉強を休んだら?」と聞けば一発でわかる…現役東大生が断言する「志望校に合格できる人」の共通点
■「なんとなく勉強していた」タイプが合格を掴む 一方で、注目すべきは約6割という半数以上が「元日だからといって関係なく勉強していた」という事実です。東大生からはこんな意見もありました。 ---------- ・「『1月1日くらいは休んでいいだろう』みたいな発想は持たなかった。1日だけ休むと、スイッチが切れてしまいそうで怖かったから、休めなかったという方が正しいかもしれない。」 文学部4年 ・「実はこの日くらいは休もうと考えていたんだけど、なんとなく手持ち無沙汰になって、午後になったら勉強してしまっていた」 教養学部2年 ---------- たしかに、追い込みの時期において、一度休んでしまうとスイッチが切れてしまいそうで怖いという意見もあるでしょう。 しかし、ここで着目すべきは、実は東大生で一番多いのが、2番目の回答のような「休むつもりだったんだけど、なんとなく勉強してしまっていた」というタイプです。「今日くらいは休んでいいか」と気持ちとしては思っているんだけど、でもなんとなく勉強してしまっていた……。そういうタイプが一番合格を掴んでいるのです。 休もうと思っても身体に染み付いた習慣として「勉強」がルーティンになってしまっているということです。 ■頑張ってきた受験生は「勝手に勉強してしまう」 ここまで頑張ってきている受験生であれば、普段からちょっとした隙間時間を使って勉強することがルーティンとなっていることでしょう。休もうとしても手持ち無沙汰になってしまい、ちょっとした時間に単語帳を開いたり、スマホで英単語の勉強アプリを見たりすることが当たり前になっていると思います。 そうすると、自分で「やめよう」と思っても、身体が勝手に勉強をしてしまう習慣が身に付いているため、正月だったとしても勉強をすることにつながっているわけです。毎日風呂に入っている人が「今日だけは入らないようにしよう」と思っても、なんだか落ち着かない気分になってしまいますよね。それと同じように、ちゃんと勉強している人であればあるほど、ちょっとした時間で勉強してしまうものです。 具体的に言えば、初詣のちょっとした待ち時間、例えば10分あれば単語帳を開いてしまったり、初詣から家に帰ってきて食事まで30分あれば「さっき暗記したことの復習ができるな」と考えたりして、実行に移してしまうわけです。 決して悪いということではなく、むしろいまの自分が何をすべきなのかをわかっていて、身体に勉強が染み付いている人、「勉強したい!」と意欲的な状態になっている人だということです。こういう姿勢の人は、その後、受験本番を迎えても合格できる確率が高いでしょう。「休むつもりだったけど休めなかった」「なんとなく手持無沙汰だった」という東大生の体験談には、そういった面が色濃く表れていると言えます。