大阪・中崎町の「人気豚まん店」が百貨店に進出「テイクアウトに力を」…ランチも充実
大阪・中崎町の豚まん店「安光包子(やすみつぱおず)」が、「大阪髙島屋」(大阪市中央区)に12月13日にオープン。街の人気店が、幅広い層の客で賑わう百貨店に初進出した。 【写真】看板商品の豚まん(380円) 「安光包子」は、昼は豚まんのテイクアウト専門店、夜は自家製叉焼が楽しめる立ち呑みスタイルの店。今回の出店にあたり、ランチやディナーメニューを新たに作り、「大阪髙島屋」8階のレストランフロアに開店した。 同店の豚まんは、長崎「芳寿豚」や白菜、ショウガ、タケノコ、干しシイタケなどの国産野菜を、国産全粒粉と小麦の生地で包んでいるのが特徴だ。「最後のひと口までおいしい」をモットーに、歯切れの良い食感で優しい味わいに。中崎町本店では、手土産用に数十個以上まとめ買いする常連客も多い。 ■ 実はずっと目論んでいた?百貨店への進出 「安光包子」が入店する「大阪髙島屋」の8階は、食い倒れの街・ミナミをテーマに、街で愛される個人店や老舗が集まるレストランフロアとして2010年に誕生。現在は「なんばエキウエ横丁」という名称で親しまれ、今秋には心斎橋の人気カレー店「クサカカレー」が入店、今回の「安光包子」の参入もあり、近頃は若い女性客も増加している。 そんな街の人気店が百貨店でのオープンを決意した経緯を聞くと、店主・大野雅弘さんは「2022年にお店をオープンしたときから「百貨店のデパ地下に出店をする」という目標を持ってお店を出していたんですが、高島屋さんからまさかの「レストランフロア」でお声がかかったときは驚きました。ですが当初の目標だったので、挑戦のつもりで出店を決めました。うちの豚まんは百貨店の客層にも合いそうだなと」。 「安光包子 髙島屋大阪店」では看板の豚まんやあんまん(ともに1個380円)を軸に置きつつ、新メニューを考案。1番人気の「安光の肉包子(豚まん)セット」(1990円)をはじめ、「和風おこわのセット」(2390円)、「貝出汁あさり麺と和風おこわのセット」(2690円)などランチを揃える。夜は酒に合うアテとして、焼売や蒸ししゃぶしゃぶ、スルメイカの肝和えなど10種以上をスタンバイ。 メニューは一新したが「これは譲れなかった」と、本店同様に店頭では豚まんとあんまんのテイクアウトが可能に。レストランフロアにしては珍しいスタイルになったのも大野さんの提案だ。「今後もテイクアウトには力を入れていきたいですし、大阪以外でも豚まん文化を伝えたい。東京出店もしてみたいです」と、大野さんは今後の展望について語る。 「安光包子 髙島屋大阪店」の場所は「髙島屋大阪店」8階の「なんばエキウエ横丁」。営業時間は昼11時~3時、夕方5時~10時。不定休。本店は臨時休業中、詳細はSNSにて。