【独自解説】不信任案可決へ― 辞職か、議会解散か…斎藤知事に残された『4つの選択肢』 ここに至る全ての原因は初動?専門家指摘「当時の知事は“戦闘状態”みたいな感覚」「常識から外れてしまうぐらい発想が歪んでしまった」
■数々の実績・行財政改革によるコストカットも、知事選・県議選が行われればそれ以上の支出に…
ただ、斎藤知事は「県立大学の授業料無償化」「公用車『センチュリー』を廃止」「知事の報酬カット(給与30%減・退職金50%減)」など、実績も残しています。 北野氏は「『若い世代に主権者意識を持たせる政策』という観点が、すごく良い感性だなと思っていた」ということですが、「仕事ができる人だから、周りがついて来られないときの苛立ちで、職員との距離ができていったのではないか」と分析しています。 Q.キャリア官僚を経て兵庫県知事となった斎藤知事には『自分はバリバリ仕事していたんだ』という自負があって、それを兵庫県庁に持ち込んでしまったところもあると思いますか? (白鳥教授) 「ずっと行財政改革をやりたいということで、これだけコストカットしてきたのかもしれません。ただ、県議会を解散したら県議選に約16億円もかかり、無駄な支出になるので、何のためのコストカットだったのかと思います。公用車のセンチュリーを廃止にしたぐらいでは全然足りません」 Q.斎藤知事の高い公約達成率は大変優秀だという声も聞かれますが、「道義・人の道がわからないのは、どうなんだ?」という声が多くあります。この両立について、どう考えますか? (白鳥教授) 「政治には義理と人情が重要ですので、他人の痛みがわからない人がトップになったら、非常に問題があると思います。特に今回は、人権に関わる問題が疎かにされています。もう味方がいないことへの涙なのかもしれませんが、むしろ泣くべきは、お亡くなりになられた命に対して、そういう人権感覚というものに対して、見せてもらいたかった。それが、政治家だったのではないかと。政治家としての在り方を、はき違えているのではないかと思います」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年9月16日放送)
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