良い選手が続々と…。今夏欧州移籍した日本人の市場価値ランキング1~10位。1位は川村拓夢! その金額は?
主将就任→すぐ欧州へ
2位:伊藤敦樹 生年月日:1998年8月11日(26歳) 最新市場価値:150万ユーロ(約2億4000万円) 移籍元クラブ:浦和レッズ 移籍先クラブ:KAAヘント(ベルギー) 2024リーグ戦成績:24試合5得点4アシスト 浦和レッズの中心選手の一人だった伊藤敦樹は、この夏にベルギーのヘントへ移籍した。 埼玉県さいたま市出身の伊藤は、浦和のジュニアユースで育った。大学は流通経済大学に進学し、4年次には浦和への加入が内定。プロとして古巣に復帰した。2021シーズン開幕戦でいきなりフル出場を果たすと、守備的MFのレギュラーに定着してフル稼働を続けた。 伊藤は運動量が豊富で、ピッチのあらゆる場所に顔を出す。さらに185cmの長身も魅力で、攻撃に迫力をもたらす縦への推進力も持っていた。今季はJ1リーグ24試合に出場して5得点4アシストを記録し、得点数はキャリアハイを塗り替える活躍。浦和のファンにとって、生え抜きの主力は誇らしい存在だっただろう。 浦和は6月末に主将を務めていたアレクサンダー・ショルツが移籍に備えてチームを離脱すると、伊藤がキャプテンマークを引き継いだ。同30日のジュビロ磐田戦では伊藤が1得点2アシストの活躍でチームを勝利に導いたが、主将を務めたのは4試合だけで、自身も新天地へ旅立つことになっている。 伊藤はクラブの移籍発表の中で、「このクラブでサッカー人生を終えるという考えもあった中で、今回移籍を決断した一番の理由は、自分のこれからのキャリア、選手としてどうなりたいかを考えたときに、日本代表として日の丸を背負って2026年のワールドカップでプレーしたいという気持ちがとても大きく、そのためにはこのタイミングで挑戦するのが一番良いと考えたからです」と決断の理由を説明した。
年齢的に「最後のチャンス」
1位:川村拓夢 生年月日:1999年8月28日(24歳) 最新市場価値:170万ユーロ(約2億7200万円) 移籍元クラブ:サンフレッチェ広島 移籍先クラブ:ザルツブルク(オーストリア) 2024リーグ戦成績:14試合2得点0アシスト 今夏、ヨーロッパへ渡った日本人選手の中で最も市場価値が高いのは、サンフレッチェ広島からオーストリアのザルツブルクへ移籍した川村拓夢だ。最新の市場価値は170万ユーロ(約2億7200万円)となっている。 川村は広島の育成組織で育ったMFで、2020シーズンからの2年間、愛媛FCへの期限付き移籍で経験を積んだあと、2022シーズンから広島でコンスタントに起用されるようになった。U-15から各世代別の日本代表を経験し、2024年元日のタイ代表戦でA代表デビューを果たしたことで、市場価値をさらに高めた。 広島がクラブの公式サイトで移籍を発表した際、川村は「スクールの頃から約10年間、クラブにはサッカーはもちろん、人としてもたくさん成長させてもらいました」とチームへの愛着を語りつつ、「年齢的にも最後のチャンスだと思い、新しい世界へチャレンジすることを決断しました」と説明した。 ただ、川村はすでに開幕しているオーストリア1部リーグでまだデビューをしていない。7月上旬の練習中に左ひざを負傷したためで、復帰は10月頃になると報じられている。 新天地でのスタートはつまずいたものの、ザルツブルクと4年契約を結んでおり、挑戦はまだ始まったばかりだ。過去に南野拓実ら日本人選手が活躍したクラブで、価値を高めていけるだろうか。
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