良い選手が続々と…。今夏欧州移籍した日本人の市場価値ランキング1~10位。1位は川村拓夢! その金額は?
パリ五輪世代屈指のドリブル
6位:平河悠 生年月日:2001年1月3日(23歳) 最新市場価値:90万ユーロ(約1億4400万円) 移籍元クラブ:FC町田ゼルビア 移籍先クラブ:ブリストル・シティ(イングランド) 2024リーグ戦成績:18試合2得点5アシスト U-23日本代表としてパリ五輪(パリオリンピック)に出場した平河悠は、この夏にFC町田ゼルビアからイングランド2部のブリストル・シティへ移籍した。 山梨学院大学在学中から特別指定選手として町田でプレーしていた平河は、2023シーズンに正式に町田に加入した。町田は2023シーズンにJ2リーグで優勝すると、今シーズンは初挑戦となるJ1リーグで首位を走っており、急激な成長を遂げているチームだ。そのチームと同じ勢いで成長を続けた平河は、2023シーズンは35試合に出場して6得点4アシストを記録すると、今シーズンは18試合で2得点5アシストをマーク。そして7月、ブリストル・シティへの期限付き移籍が発表された。 平河の移籍は、パリ五輪開幕前に発表された。五輪に出場するということは、チーム合流が遅れるということであり、多くのクラブが獲得をためらうだろう。それでも平河を獲得したブリストルは、それだけ大きな期待を寄せていると言っていいはずだ。 パリ五輪初戦のU-23パラグアイ代表戦で足首を痛めた平河は、9月上旬までには復帰できると伝えられている。急成長を続け、ヨーロッパでさらに価値を高めることができるか、注目される。
マイナススタート
5位:佐野海舟 生年月日:2000年12月30日(23歳) 最新市場価値:150万ユーロ(約2億4000万円) 移籍元クラブ:鹿島アントラーズ 移籍先クラブ:マインツ(ドイツ) 2024リーグ戦成績:20試合0得点2アシスト 今夏の移籍市場でヨーロッパのクラブに加入した選手で大きな注目を集めた一人が佐野海舟だ。最新の市場価値は150万ユーロ(約2億4000万円)となっている。 佐野は2023シーズンに選手投票によって決まるシーズンのベストイレブン「JPFAアワードJ1ベストイレブン」に選出されるほど、Jリーグで高い評価を受けた選手だ。特に中盤の底で相手の攻撃の芽を摘み取る技術は圧倒的で、相手とボールの間に身体をねじ込んでボールを奪い取るプレーはリーグ屈指と言える。そこから攻撃につなげるトランジションも見事で、攻守で鹿島のカギを握ったMFだ。 昨年11月にはサッカー日本代表に初招集され、欧州移籍は時間の問題とささやかれてきただけに、ファンにとって、佐野の移籍は覚悟していたことだったかもしれない。 マインツ移籍の決定以上に注目を集めたのは、一時帰国中だった7月14日、不同意性交の疑いで知人の男性2人とともに逮捕されたことだった。その後、詳しいことは明らかになっていないものの、マインツに合流した佐野は、今月17日に行われたドイツカップ1回戦のヴィースバーデン戦に出場した。ただ、佐野の事件は、ドイツでも取り上げられており、多くのマインツファンが把握している。ドイツのウェブサイト『1&1』によれば、ウルトラス(応援団)がクラブに「道義的および社会的責任を果たすべき」と主張しており、佐野はマイナスからのスタートを強いられている。 佐野の欧州挑戦は始まったばかりで、これからピッチの上で実力を証明していくしかない。マインツは岡崎慎司や武藤嘉紀が名を上げたクラブでもあり、佐野にも大きな期待が寄せられている。