良い選手が続々と…。今夏欧州移籍した日本人の市場価値ランキング1~10位。1位は川村拓夢! その金額は?
日本代表の後釜になった日本代表
4位:毎熊晟矢 生年月日:1997年10月16日(26歳) 最新市場価値:150万ユーロ(約2億4000万円) 移籍元クラブ:セレッソ大阪 移籍先クラブ:AZアルクマール(オランダ) 2024リーグ戦成績:15試合0得点1アシスト サッカー日本代表の毎熊晟矢は、セレッソ大阪での活躍が評価され、今夏オランダのAZに加入した。 毎熊はプロ入りまでFWとしてプレーしていたこともあって攻撃参加が魅力的な右サイドバックで、昨年9月に日本代表に初招集されると、アピールに成功して代表に定着した。その影響もあり、毎熊の市場価値は急速に上昇。2022年1月にV・ファーレン長崎からC大阪に移籍した際の45万ユーロ(約7200万円)から、2年半で150万ユーロ(約2億4000万円)にまで達した。 6月21日にAZへの移籍が発表された毎熊は、プレシーズンからチームに合流し、オランダ1部リーグ開幕戦から2試合連続でフル出場している。AZといえば、菅原由勢が2023/24シーズンまで所属したクラブで、そのポジションを毎熊が引き継いだ形だ。 オランダメディアの『AZ ALERTS』は、デビュー戦の毎熊のパフォーマンスに7.5の採点を付け、「非常に強力で、ボールに対して強い」と高く評価していた。現地でも比較対象とされるであろう菅原は、昨シーズンのオランダ1部リーグで4得点7アシストを記録していた。攻撃的なサイドバックとして、毎熊も多くの得点関与が求められているはずだ。 26歳でのヨーロッパ初挑戦は、日本代表のトップ選手と比べると遅い印象を受ける。しかし、25歳で日本代表にデビューしたばかりの毎熊は、ここから一気に市場価値を高めるチャンスが十分にある。
パリ五輪を諦めてステップアップ
3位:松木玖生 生年月日:2003年4月30日(21歳) 最新市場価値:150万ユーロ(約2億4000万円) 移籍元クラブ:FC東京 移籍先クラブ:サウサンプトン(イングランド)→ギョズテペ(トルコ) 2024リーグ戦成績:18試合2得点4アシスト 松木玖生は、今夏Jリーグから欧州へ渡った日本人選手の中で、最も注目を集めた一人だ。 21歳の松木は、パリ五輪(パリオリンピック)でU-23日本代表の中核になる存在とみられていた。しかし、最終メンバー発表でまさかの落選。山本昌邦ND(ナショナルチームダイレクター)は、メンバー発表会見で「松木選手の件の補足になりますが、移籍の可能性があります。そのなかで、五輪の期間に我々が確実に招集できるという確約が取れませんでした。それが一番の要因です」と理由を語った。 その後、イングランドのサウサンプトンへの移籍が決定し、レンタルで2023/24シーズンはトルコのギョズテペでプレーすることが決まっている。プレミアリーグから他のリーグへのレンタル移籍は、近年では一般的な形となっており、ブライトンの三笘薫も欧州1年目はベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズにレンタルされていた。 Jリーグ屈指のタレントだった松木は、将来A代表でも中心になることが期待される大器で、遅かれ早かれ欧州に挑戦すると予想されていた。パリ五輪を優先していれば、この移籍が遅れていた可能性もある。五輪でメダル獲得を目指すことと、より高いレベルの環境に身を置いて成長を続けることは、必ずしも両立しないということを認識させられる出来事だった。