【独自】元スペイン代表MFのダビド・シルバが語った「日本愛」と”盟友”久保建英に送る「エール」
日本代表・久保建英を絶賛
まさに夢の対決だった。 松井大輔(43)、久保竜彦(48)らからなるJリーグOB選抜と、カカ(42)、ミチェル・サルガド(49)、ロベール・ピレス(51)、ハビエル・サビオラ(43)ら世界のスーパースター軍団が激突した『ダイヤモンドカップオブレジェンド』が11月27日に開催された。超豪華メンバーの中でも、一際大きな声援を集めたのは”魔術師”と呼ばれた元スペイン代表MFダビド・シルバ(38)だった。 【画像】元スペイン代表ダビド・シルバが語った「日本愛」 代表では125キャップを誇り、アンドレス・イニエスタ(40)らと魅惑の中盤を形成。W杯、2度の欧州選手権制覇に貢献した名手だ。クラブレベルでも、世界最高峰のプレミアリーグで4度の優勝を経験している。 現役晩年はレアル・ソシエダで過ごし、日本代表の久保建英(23)と共にプレーするなど日本での知名度も抜群だ。昨年7月の引退時には、久保は「あなたのそばで多くのことを学び、サッカー選手として成長することができました」とメッセージを送っている。そんなサッカー界のスーパースターが、直撃インタビューに応じた。 今回が3度目の来日となるシルバは、試合前日には東京・六本木で寿司や肉料理を堪能したという。 「日本はとにかくご飯が美味しいし、ファンも礼儀正しい。だから不快な思いをすることがなく、来るたびに嬉しくなるよ。これは教育レベルが非常に高いゆえだと、心から感心しているんだ」 引退後はサッカーからは少し距離を置いている。スタジアムに足を運ぶこともなければ、試合を観る機会も減った。現在、どんな生活をしているのか。 「今は母国・スペインで、二人の子どもたちと過ごす時間を何より大切にしている。現役時代はそんな余裕はほとんどなかったからね。それでも体を動かすことは好きだから、週に3度はジムに通い、パデル(テニスとスカッシュを合わせたようなラケット競技)を週に2度楽しんでいるよ。ハビエルやカルレス(・プジョル・46)もパデル好きで知られている。サッカー界には今、パデルブームが訪れているんだ(笑)」 今も現地でプレーしている元同僚の久保については、その人柄に賛辞を送った。 「タケとは今でも連絡を取り合っている。良い関係が続いているよ。ソシエダに移籍してきた当初は少し緊張気味だったけど、周囲が驚くほどチームへの順応が早かった。私もマンチェスター・シティで言語や環境の違いに戸惑った時期があり、異国の地でプレーする困難はよく理解できるんだ。タケは今ではスペインでもトップ選手の一人だが、それは彼の明るく冗談好きで、誰からも愛される人間性によるところも大きい。素晴らしい男だよ」 プレースタイルや背格好、レフティなどといった類似点から、二人は比較されることが多い。「私との比較が良いことか分からない」とした上で、シルバはこう続けた。 「世間では私がタケの指南役だったなんて言われているけど全くそんなことはなくて、チームの誰もが彼に愛情を持ってアドバイスしていた。私よりタケのほうがよりサイドから独力で仕掛けていくことを好む。似ているようで結構違うからね。私との比較がプレッシャーになっても良くないから、静かに見守ってあげるべきだろう」 試合翌日には、自らのSNSに「またすぐあいましょう!」と日本語で投稿したシルバ。親日家のレジェンドは来年、再び家族で来日する予定だという。 『FRIDAY』2024年12月27日号より 取材協力:稲若健志 文:栗田シメイ
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