「世間の声は気にしない」―山田孝之は「愛」のために生きていく
常に大事にしているのは、「愛情」と「ワクワク」だ。 「『愛情』ですよ、全てにおいて。それがないとダメだと思います。思いやりですね。あと、『ワクワク』は絶対大事。ワクワクしてないと死んじゃうんじゃないかって思うんです。やばいな俺、『一番大事なのは愛』とか言っちゃって。前は『あきらめない』も大事にしていたんですけど、今はある程度やってダメな場合は次の段階に進まなきゃと思うようになりました。それから『準備』。いつもどれだけやっても足りていない気がする」
これまでの挑戦に失敗はないと断言する。 「興行成績も賞レースも、僕が出演する側だったらあんまり関心がない。プロデューサーの場合、ある程度意識しなきゃいけないですけど、何億、何十億いったら成功ということではないと思う。もちろんお金を出してくれる人たちがいるから、回収はしなきゃいけない。回収できず、そこで解散してしまったら失敗で終わりだけど、それを生かしてまた一緒にやれば、次の成功のための勉強だったということになる」 ネガティブな気持ちになることは「ほぼない」。 「ネガティブかポジティブかと聞かれたら、絶対ポジティブです。いら立つこともそんなにないですね。仕方ないじゃないですか、怒ったって。自分一人で生きているわけじゃないから、何かしら起きますよ」
世の中は真実を求めていない
「世間の声は気にしない」とあっけらかんと話す。ネットのニュースもSNSの反応もほとんど見ない。 「エゴサーチは、今はしないですね。人がどう思っているかなんて、意味はないですから。100褒められても、1のネガでドスンときちゃう。相手が誰かも分からないのに。僕と話したわけでも意見を聞いたわけでもなく、僕のことを嫌いになった人とは、仲良くなれないですよね。だから見る意味がないです」 「記事でも、『賛否の声』とか書くじゃないですか。僕、あれ無責任だなと思うんです。書き手は賛か否、どちらかの見方をしているのに、あたかも外野から声があがっているみたいにコメントを抜粋する。そもそも、全てにおいて賛否はある。世の中って真実を求めていないと思う」