【高校サッカー選手権】執念とプライドがぶつかり合う好ゲーム!東海大菅生が城北との激闘をPK戦で制する
第103回全国高校サッカー選手権東京予選が10月13日に行われ、Bブロック1回戦で城北と東海大菅生が対戦。80分では1-1、延長戦でも1-1という激闘の末、東海大菅生が8-7でPK戦を制した。 【フォトギャラリー】城北 vs 東海大菅生 序盤にゲームの主導権を握ったのは城北だ。球際の攻防でよく戦い、攻守の切り替えとセカンドボールの回収でも相手を上回る。すると前半8分には、ロングスローの流れから、こぼれ球を拾ったMF19関太陽(2年)が先制ゴールを奪った。 一方の東海大菅生は城北の勢いにのまれ気味だったものの、セットプレーを活かして反転攻勢に出る。CKだけではなく、ロングスローも繰り出していく。 東海大菅生はさらに攻勢を強め、FW9宇佐見晴磨(3年)を起点にFW11鶴崎修斗(3年)やMF10麻生泰寿(3年)も果敢に仕掛けていく。しかし、城北の粘り強い守備を崩しきれない。 城北はデュエルで引けを取らず、プレスバックなど個々がハードワークを徹底。攻めに転じれば、とりわけFW8横沢耕士郎(3年)のドリブルが光った。 後半も立ち上がりは1点リードの城北が攻勢に出る。後半3分にはCKからDF20佐藤諒亮(3年)が惜しいヘッドを放ち、右サイドのFW3高橋和希(3年)もドリブルで相手DFを翻弄した。 対する東海大菅生はロングボールを増やして反撃。後半11分には大きく横に揺さぶってゴール前まで迫ったが、最終局面で押し込み切れない。 終盤に入ると東海大菅生は猛攻をかける。ロングボールやクロスなど浮き球のボールを織り交ぜると、後半37分に途中出場のMF21水越虎太朗(3年)がこぼれ球を押し込み、苦しんでいたチームに同点弾の歓喜をもたらした。 1-1のまま後半を終え、迎えた延長前半2分に東海大菅生は、ついに逆転に成功する。左サイドでMF麻生がカットインから右足を振り抜き、ネットを揺らした。 しかし、最後まで諦めない城北は最終盤に意地を見せる。ラストワンプレーで執念の同点弾をねじ込んだのだ。 東海大菅生は土壇場で同点に追いつかれたが、PK戦ではキッカー全員が成功し、GK1永松虎桜(3年)が相手のシュートを1本セーブして8-7で勝利。プライドを見せつけ、2回戦進出を決めた。 (文・写真=志水麗鑑)