川内優輝選手、防府読売は8月以降初めて走るフルマラソン「来年の弾みに」…復活への一歩へ
第55回防府読売マラソン大会は12月1日、山口県防府市で行われる。午前10時40分にキリンレモンスタジアムソルトアリーナ防府前をスタート。男子は来年9月の世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねている。女子は初めて招待選手が参加する。 【地図】防府読売マラソンコース
川内優輝選手(37、あいおいニッセイ同和損保)
今冬の防府読売は、故障から回復途上での出場となる。それでも、「14年も連続で招待選手として走っている防府は、キャリアの中で大事な大会。走らない選択肢はなかった」と強調した。
パリ五輪代表を決める昨秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で左脚に違和感を覚えた。春に痛みが本格化し、満足な状態でレースに挑めなくなった。8月は一度も走ることはなく、「これだけ走らなかったのは、競技人生で初めて」と、苦しい1か月を過ごした。
9月に再び動き出した。岐阜県の高地トレーニングでは、患部にかかる負担を抑えつつ、心肺に負荷をかけてきた。今月17日の上尾シティハーフは1時間8分43秒と、ほぼ設定した通りのタイムで走りきった。
防府は8月以降に初めて走るフルマラソンとなる。これまでに5度の優勝を果たした大会で、仕掛けどころも知り尽くしたコース。だが、今回は状態を見込んで2時間20分以内、8位入賞の目標を掲げる。
自己ベストは33歳でマークした2時間7分27秒。今年37歳を迎えたが、走ることへの意欲は衰えない。「自分がどこまでやれるか可能性を知りたい。力がつけば、2時間5分、6分台も見えている。来年の弾み(となるレース)にしたい」。復活への一歩を刻む大会とするつもりだ。(古島弘章)
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