【ハイライト動画あり】早稲田大学、100回の早明戦。タフな試合を制し17年ぶりの全勝優勝。ラグビー関東大学対抗戦
気炎万丈。勝利に飢え、優勝に飢えた早稲田大学の炎は、明治大学の紫紺を飲み込み、2007年以来の全勝優勝を達成した。 【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 明治大学|100回目の早明戦を制したのは早稲田
今季の対抗戦で、最も肉薄した試合であったことは間違いないが、重戦車の猛攻を自慢のディフェンスで抑え込んだ。前半は自陣での反則が重なり、苦しい展開が続くが、何とか無失点のまま乗り越える。
12分に得た初めてのチャンスから先制に成功すると、両チームトライを取り合い、12-10と2点のリードで前半を終えた。後半、明大に逆転を許すものの崩れることはなく、2連続トライで再逆転。
試合終盤に明大の執念のアタックで最大のピンチを迎えるが、規律正しく、圧力のある決死のディフェンスでインゴールを守り切り、27-24と見ごたえのあるクロスゲームを制して見せた。
明大ボールのキックオフから、100回目の早明戦が始まった。細かなミスが失点につながるような異様な緊張感の中、先に流れを掴んだのは明大。早大は自陣での反則が重なり、自陣深くでのプレーが続く。
しかし、「冬から取り組んできた」(大田尾竜彦監督、平16人卒=佐賀工)ディフェンスでグラウンディングを許さず、無失点で立ち上がりの危機を乗り越えた。
11分、明大のダイレクトタッチから敵陣でのラインアウトを獲得し、この試合初の好機を迎えた。CTB(センター)福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)が、ラインブレイクすると、フォローに走っていたFB(フルバック)矢崎由高(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がゴール目前にまで迫る。
早いテンポでSH(スクラムハーフ)細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)がボールを捌くと、LO(ロック)米倉翔(スポ2=福岡・修猷館)が巧みなカットインでさらにゲインを見せる。最後は大外で待っていたHO(フッカー)佐藤健次主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がインゴールを叩き割った。
瞬く間の速攻で一気に明大守備を破壊し、先制点をもぎ取った。しかし、続く16分、早大のオブストラクションから、ゴール前でのラインアウトモールを形成した明大に、伝統の重戦車ぶりを見せつけられ、同点に追いつかれる。さらに27分、またもモールでトライラインを割られ、逆転を許した。