【ハイライト動画あり】早稲田大学、100回の早明戦。タフな試合を制し17年ぶりの全勝優勝。ラグビー関東大学対抗戦
特にリザーブから出場したPR(プロップ)新井瑛大(教2=大阪桐蔭)、安恒直人(スポ4=福岡)、HO清水健伸(スポ2=東京・国学院久我山)が、意地のタックルで早大ディフェンスを牽引。
「1トライで逆転されてしまうという場面を楽しめていた」(佐藤)と、苦しい場面でも焦りは見せなかった早大。ライン際まで回ったボールは、明大WTB海老澤琥珀が受け取り、最終局面。紫紺のトライゲッターを1年生コンビ、SO服部亮太(スポ1=佐賀工)と、WTB田中健がタッチに押し出し、ノーサイド。3点差を守り切り、対抗戦全勝優勝を決めた。
佐藤主将のもと、『Beat Up』というスローガンを掲げて走り続けてきた早大。開幕節・立教大学戦で57-6と圧倒し、続く日本体育大学、青山学院大学を完封。絶対王者・帝京大学を相手に、31点差での歴史的勝利を遂げると、筑波大学も危なげなく快勝。伝統の早慶戦では慶應義塾大学をノートライに抑え、ついに宿敵・明大を撃破。
「全カテゴリーの選手たちが、勝負に貪欲になって勝ちだけを目指してきたからこそ、今日の勝利を掴めた。チーム全体として勝ち癖のある良い集団になれている」と佐藤が振り返ったように、常勝軍団として快進撃を見せてきた。
節目となる第100回の早明戦、タフな試合で勝利し、さらに勢いをつけた早大。次なる戦いの場は、ついに全国大学選手権だ。負けたら終わりのノックアウトステージ、勝って、凱歌を響かせよう。日本一になったときにしか歌えない『あの歌』を。
文:村上結太/写真:安藤香穂、植村皓大(早稲田スポーツ新聞会)
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