「非常に寒さを感じにくい服」を実現させる、ワークマンの脅威の新素材「Xシェルター」の全貌
山田: このデザインはいいですね。メンズでも出してほしいです。
大量発注が生み出す「早い、うまい、安い」の好循環
山田: 「Xシェルター」はこんなにも革新的な機能があるだけに、発表されると他社の追随があるのでは? 川田: あるかもしれませんね。もちろん我々も製品開発に自負はありますから、そう簡単に同じようなモノがつくられるとは思っていませんが、それに加えて我が社のスケールメリットというのは非常に大きいと考えています。 ワークマンの店舗数は1,000以上あるので、製造するロット数も桁違いで、10万枚単位でオーダーすることもあります。同じ10万枚でも、「20アイテムを5,000枚ずつ」よりも、「1アイテムを10万枚」のほうが効率良く短期間でオーダーをさばけるので、工場にとってメリットが大きいんです。 縫製職人さんも、同じアイテムを縫い続けたほうが練度が上がるので、製品のクオリティも高くなります。そうやって大量発注することで、工賃が安くなるので、ワークマンは低価格で販売でき、お客様にも喜ばれる。牛丼屋さんじゃありませんが、「早い、うまい、安い」という好循環が生まれるんです。 山田: ただひとつ心配なことが、「断熱」は衣類として新しい概念なので、消費者に受け入れられるかどうかです。 川田: そうですね。我々もこれまで以上に広報に取り組んでいきたいと思っています。まずは、この記事をたくさんの方に読んでいただきたいですね(笑)。