ガソリンや灯油の補助金 きょうから縮小… 悲痛「この時期じゃなくても…」 冬季の家計に打撃【長野】
ガソリンや灯油といった燃料油に対する補助金が19日から縮小され、県内でも既に小売り価格の値上がりが始まっています。 年末年始で移動が多くなり、寒さも厳しさを増す中、家計の痛手となりそうです。 長野市にあるガソリンスタンド…1リットル当たりの価格は、レギュラーが189円、ハイオクに至っては200円となっていました。 きのう18日と比べると… 一律、5円の値上がりです。 ■記者 「ガソリンスタンドの前に行列ができています」 18日夜、いわゆる「駆け込み需要」で、値上がり前にあわてて給油に訪れる人の姿が目立ちました。 燃料油については、政府による物価高対策で価格抑制のために補助金が続けられてきましたが、19日から「縮小」に… 県内の16日時点のレギュラーガソリンの平均小売価格は19週連続で全国最高値となっていて、今後の値上がりでさらに厳しい状況になりそうです。 ■大槻瞳アナウンサー 「そしてガソリンだけではなく灯油もです。こちらの店舗ではきょうから1リットル当たり3円の値上がりです。」 (Qきょうから値上がりしたが…) ■長野市内から 「(値上がりを)知っていたけど、きのう来られなかった。灯油なんて日常生活で使わなくちゃいけないものなので(値上がりは)この(寒い)時期じゃなくても良いんじゃないかと」 ■長野市内から 「値上がりしたって買わないわけにいかないじゃない」 今後のさらなる値上がりを懸念してでしょうか…灯油の販売所には朝から行列ができました。 ■長野市内から 「(価格が)上がっているから慌てて買った」 ■長野市内から 「今までこらえていたけど、ちょっとこらえらない寒さになっちゃって…これで1回買いに来て、もう1度(来て)、全部で18リットルを10本買おうと思って。とりあえず(また)高くならないうちに(まとめて)買おうかなと」 燃料油に対する政府の補助金は今後、段階的に縮小されます。 そこで「まだ安いうちに」と「買いだめ」をする人が増え、灯油タンクの売り上げが伸びているといいます。 ■綿半ホームエイド若里店・春原成巳フロアマネージャー 「(売り上げは)昨年(同期)比で約120%」 (Q値上がりに伴って発注数を増やす?) 「そうですね、これからの様子を見ていかなければいけないが、そういった対応もしなきゃいけないと思う」 石油情報センターによりますと、補助金は来月16日にも縮小されることから、ガソリンや灯油の店頭価格は早ければ来月半ばには、さらに1リットル当たり5円程度値上がりする可能性があるということです。