ラーメン官僚が激推しする、栃木県の本当にウマい「珠玉のラーメン店」4軒
絶品スープと自家製麺が織りなす『岳乃屋』の「佐野ラーメン」
お次は、栃木県南エリアにおけるラーメンのまち・佐野市に店を構える実力店『青竹手打麺 餃子 岳乃屋(がくのや)』。佐野市は、言わずと知れた「佐野ラーメン」のお膝元。「佐野ラーメン」を提供する店舗だけでも、老舗から新店に至るまで100軒を優に上回る。 そのなかでも、『岳乃屋』の「ラーメン」は1、2を争う優良杯。「佐野ラーメン」の枠を超えて、広く「手打麺を用いた醤油ラーメン」というカテゴリーで捉えても、全国屈指の1杯だと考えて差し支えないだろう。さっそくその魅力をご紹介していこう。 栃木県南エリアにおけるラーメンのまち・佐野市に店を構える岳乃屋はの看板メニューはもちろん「佐野ラーメン」だ。提供する麺メニューは、「ラーメン」、「塩ラーメン」及びそれらのバリエーションと、「味噌ラーメン」もある。 歴戦のラーメンマニアをして「飛び上がるほど美味い!」とまで言わしめる「塩ラーメン」も傑作の誉れ高いが、初めてなら、実食すべきはやはりメニューリスト筆頭を飾る「ラーメン」だろう。 豚ガラと鶏ガラをじっくりと丁寧に炊き上げて紡ぎ出すスープは、口内へと飛び込んだ瞬間、スープの雫から放たれる上質で滋味深い味わいが、味覚中枢を幸福感で充たし、頬(ほっぺた)がベコっと落ちる感覚がまざまざと実感できるほどハイレベル。
そのあっさりした見た目とは裏腹に、飲み干した後、口腔に張り付くスープのうま味の余韻が、この上なく甘美かつ濃密であることも、驚嘆に値する。気を緩めると、あっと言う間に丼を空けてしまい、後悔するおそれアリだ。 このスープに合わせる麺も、秀逸のひと言に尽きる。不揃いな形状が朴訥なハンドメイド感を醸し出す、青竹手打ち仕様の自家製。麺の奥底から湧き上がる麦香も麗しく、いつまでもすすり続けていたい衝動に駆られること必至。 店舗のロケーションは、比較的至便。クルマで行くのがベストだが、最寄りの田沼駅(東武鉄道佐野線)から5分程度歩いてもアクセスできるので、ぜひ万難を排して足を運んでみていただきたい。 ●SHOP INFO 青竹手打麺 餃子 岳乃屋(がくのや) 住:栃木県佐野市栃本町1492-2 TEL:0283-62-6637 営:11:30~14:30、17:30~19:30(麺・スープなくなり次第終了) 休:火曜・第四月曜・祝日 アクセス:東武鉄道佐野線・田沼駅から徒歩5分