【酒屋と飲食店のおいしい関係】vol.3 宮大工造りのレトロモダン『飲み喰い道楽 男魚魚』で味わう「國権 特別純米酒 夢の香」の極意
佐藤さんがここで無茶ブリします。「これからどうします?お店と日本酒を」
川井さん:今まで色々試してきて、伝えたいことはシンプルにお出汁と日本酒を合わせて欲しいということ。これは自分の中でしっくり来ているので、ブレずにコツコツ伝えていくことなのかなと。 コロナ禍で「コーヒー」を始めた時に、こだわりのコーヒーを全面に押し出したんです。でも、いくらこだわりを伝えても、外からの見え方は所詮居酒屋が始めたコーヒーで。僕が外を歩いている人だったとしても飲みたいとは思わなかったです。どうしようと思った時に、和のお店にもマッチする「あんバタートースト」を看板メニューにしようと思い、切り替えたら「あんバタートースト」のオーダーが増えて。そうすると相乗効果で「コーヒー」のオーダーも増えるという流れができて。 日本酒も同じで美味しいお出汁のお料理にそっと日本酒を添える。という方が自然でいいのかなと学びました。 佐藤さん:蕎麦、いいんじゃないですか? 川井さん:蕎麦ですか? 佐藤さん:國権のある南会津は蕎麦の里なんです。豪雪地帯で土地が肥沃じゃないんですよ。最近は温暖化で「國権 特別純米酒 夢の香」の酒米「夢の香」も作れるようになってますけど、元々、米は作れない土地だったんです。痩せた土地でも蕎麦は栽培できるので、文化的には蕎麦の里なんですよ。國権と合わせるにはもってこいです。 川井さん:蕎麦いいですね~ 佐藤さん:修行行きますか 川井さん:南会津で 佐藤さん:蕎麦ランチに、夜は蕎麦前(蕎麦を食べる前にお酒を飲むこと)セットを作って…。まぁ、蕎麦は打たないにせよ笑、南会津から蕎麦粉とか蕎麦の実を取り寄せるとかでもいいですし。蕎麦粉でガレットとかお好み焼きとか、蕎麦の実はかき揚げでもポテサラのアクセントにもなりますよね。お酒と蕎麦、地域の文化をお店に集めて。ガレットなんて、男魚魚さんっぽい。 川井さん:ストーリー的には完璧ですね!ひとつ展望ができました!でもこれから修行は体力的にしんどいな~笑。