FIA幹部の離脱が続き、F1レースディレクターがFIA F2も監督する事態に。ベテラン審議委員の解任も判明
F1レースディレクターに就任したばかりのルイ・マルケスは、カタールGPからの残り2戦、F1に加えてFIA F2のレースディレクターの役割も担わなければならなくなった。FIA F2副レースディレクターで、カタールGPとアブダビGPでレースディレクターを務める予定だったジャネット・タンが、FIAから離脱したためだ。さらに今週、15年にわたりF1スチュワードの役割を果たしてきたティム・メイヤーが解任されたことが分かった。 【写真】F1レースディレクターのルイ・マルケス この数週間で、F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒ、FIAコンプライアンス責任者のパオロ・バサーリが退任、FIA幹部の離脱が相次いでいる。 FIAから解任されたといわれるヴィティヒの後任として、それまでFIA F2のレースディレクターを務めてきたマルケスが、ラスベガスGPからF1レースディレクターに就任することになった。マルケスはカタールとアブダビではF1とFIA F2の両方を監督しなければならなくなり、カタールGPはスプリントフォーマットでの開催であるため、特に激務に対応することになる。 マルケスのサポート体制としては、現場スタッフ4人が用意されるほか、トラックリミット違反の検出やさまざまな管理のタスクについて、技術部門とIT部門からの支援が得られる。さらにFIAはリモートオペレーションセンターを大幅に強化しつつあり、レースウイークエンドには、4~6人のチームが現場のサポートを行う。 F1スチュワードを務めてきたティム・メイヤーの解雇については、F1アメリカGPでの観客侵入事件が関与しているとようだ。メイヤーは、アメリカGPのスポーツオーガナイザーの役割を担っている。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)が罰金に関連する控訴を提出し、これにメイヤーが関わったことがきっかけでスチュワードから外されたと、メイヤーは『BBC』に対してコメントしている。 [オートスポーツweb 2024年11月29日]