「終業後に仕事のことで悩んでも残業代は出ないなって」モヤモヤを吹き飛ばす『メンタル強め美女白川さん』の“最強可愛い”名言7選【書評】
近年、おしゃれをする時、頭によぎるようになったのがイエベ、ブルベ問題。「似合っていないと思われるのでは…」と不安になり、メイクやファッションの幅が狭まってしまった人も多いのでは? しかし、本来おしゃれは自分が楽しむために行うもの。絶対的な正解がない、自己表現のひとつです。自分を縛らないこのパーソナルカラーの捉え方、新しい自分に出会いたくなった時に思い出してみてください。
心配事が頭から消えず、眠れない夜は誰にだってあるものです。そんな時、実践したくなるのが、明日の自分のために口角を上げてニッコリするという前向きな就寝法。笑顔は誰かのためではなく、自分のために作るのもアリなのだという気づきを与えてくれます。どれだけ暗い夜でも、心は自由。どんな時でも心身を休める楽園は作ることができると、白川さんは教えてくれます。
「明日の仕事が憂鬱すぎる…」という日曜の午後あるあるなモヤモヤを、白川さんは痛快な名言で解決。合理的かつ説得力があるこの考え方は、オンオフのスイッチを切り替えるのが苦手な人に刺さります。羽を伸ばす時間だって、人間が生きていくためには必要。5巻には白川さんの華麗なオンオフ術も掲載されているので、そちらも参考にしつつ、すり減らした心のケア法を考えてみてください。
たくさんの前向きな言葉に触れても、誰かの優しさを感じてもどうにも前を向けない…。そんな時、役立つのがこの名言。ネガティブな期間は心に余裕がなくなってしまいますが、「ネガティブの国に旅行中」というユニークな捉え方をすれば、心が少し軽くなります。ポジティブな日もネガティブな日も、どちらも尊い。どんな感情も大切にする白川さんは、そんなメッセージも読者に伝えているのです。
なお、『メンタル強め美女白川さん』は毎巻、個性的な新キャラが登場。回を増すごとにストーリーが賑やかになっていきます。美意識高めのアラフォー美魔女、専業主婦を夢見る婚活中の爆美女、初めての育児に奮闘中の主婦など、登場する新キャラはみな等身大。誰かに自分の姿が重なり、それぞれが抱える悩みや弱音に対する白川さんの言葉にウルっとさせられます。 他人からどう見られようとハッピーな考え方で自分を守り、“ありのままの私”を大切にしてほしい――。そんなエールが込められている本シリーズに癒され、今日よりも前向きな明日を迎えられる人が増えますように。 文=古川諭香