大谷翔平”リアル二刀流”に全米が衝撃「メジャーの試合がまるでリトルリーグに感じた」
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(26)が4日(日本時間5日)、本拠地アナハイムのエンゼル・スタジアムで行われたシカゴ・ホワイトソックス戦に「2番・投手」の“リアル二刀流”で先発出場し、打っては1回一死からの第1打席に飛距離137メートルの特大1号ソロで先制して自らを援護。投げては最速162キロをマークして5回二死まで無失点に抑えた。3-0で迎えた5回二死から連続四球、牽制悪送球、暴投、捕逸などのミスが重なって一気に同点に追いつかれ、本塁をカバーした際、アブレイユのスライディングで足を払われて転倒。92球で降板となり白星を手に入れることはできなかったが、2安打7奪三振と圧巻の内容だった。試合はエンゼルスが”元二刀流”ウオルッシュのサヨナラ2号3ランで勝利。全米メディアは“リアル二刀流“の衝撃を大々的に伝えた。 スポーツ専門チャンネルのESPNは「エンゼルスのスター、大谷の二刀流ショーは成功を見せ、今後も続行される」との見出しを取り、「試合はまるでリトルリーグのように感じられた。この夜を通し、26歳の大谷が、やり遂げたことは(投手が主軸打者を兼ねるリトルリーグに)似たような快活さに溢れ、この118年で起きたことのないことだった」と、その快挙を伝えた。 同メディアは、エンゼルスのジョー・マドン監督の「大谷はすべてが揃った完全な野球選手だ。100マイル(約161キロ)を投げ、100マイル(約161キロ)以上の打球を放って、400フィート(約122メートル)以上を飛ばす。これが我々がずっと語ってきたことだ。ただ彼にはそれをするための機会が必要だった。彼は自由を感じていると思う。彼はフィールドに立って野球をプレーしていた」という試合後のコメントを掲載。 対戦相手のホワイトソックスの名将、トニー・ラルーサ監督の「(投打の)両方であのような技術を持った選手をかつて見たことがない」という談話と、足の違和感で1回でベンチに退いたアンダーソンに代わり、1番打者として2打席内野ゴロに倒れたユーティリティープレーヤーのレウリー・ガルシアの「彼は素晴らしい」という談話を紹介した。 「彼が日曜日にフィールドに立つとスタジアムの興奮は最高潮に達した。マドン監督のアグレッシブなアプローチがそれを呼び、大谷の力強い春のプレーが火を付け、MLBは恩恵を受けるかもしれない。野球界は、さらなる興奮を作りあげる望みにとりつかれ、大谷は他のどの選手よりもその可能性を広げることができる。大谷を二刀流選手として起用すべきかどうかという問題に対して、エンゼルスが彼が健康である限り常に『もちろんそうだ』と答える理由となる」と称賛。 一部では”リアル二刀流”に対して故障のリスクや疲労などを不安視する声があるが「このような才能は抑え込むべきではない。エンゼルスもその起用法に賛同している」とマドン監督の決断を支持した。