大谷翔平”リアル二刀流”に全米が衝撃「メジャーの試合がまるでリトルリーグに感じた」
米ヤフーニュースも「エンゼルスのスター、大谷が歴史的な先発で激しい100マイル(約161キロ)を投げ本塁打を叩き込む」との見出しで報じた。 記事は「以前に何らかの疑念があったのかもしれないが、もうそれはなくなった。大谷はメジャーリーグで真の二刀流スターであり、日曜日の夜にそれを証明してみせた」と絶賛。 「エンゼルスがアナハイムでホワイトソックスに7-4の勝利を収めた歴史的な登板試合で大谷は最初のイニングに100.6マイル(約162キロ)を投じた。そして、その後のまったく同じイニングの打席の初球を捉えて(スタンド)深くに本塁打を叩き込み、エンゼルスに1-0のリードをもたらした。バットで打ち返された打球は115マイル(約185キロ)以上で、打席から450フィート(約137メートル)以上飛んだ」と驚きを持って伝えた。 さらに「大谷の夜は本塁打の前の時点ですでに歴史的なものだった。26歳(の大谷)はエンゼルスの投手で指名打者のルール導入以降で、初めて打席に立つ選手となり、メジャーリーグの過去45年でも3人目の投手となった。彼は、また1903年以来の先発メンバーで2番打者に入る初めての投手になった」と記録を紹介。「開幕してまだ1週間も経っていないが、大谷の本塁打はシーズンで最もハードな打球だった。1回に100.6マイル(約162キロ)の速球を投げた後に、彼はこのリーグ記録も作った」と記した。 大リーグ公式サイトは「大谷の夜に7つの驚くべき事実」との見出しを取り、「大谷の2021年シーズン初登板は、記憶に残る夜となった。3失点して不慮のプレーで登板を終えることになったが、序盤を見る限り、疑いなく二刀流スターがマウンドと打席の両方に立てるとの希望を生み出すものだった」と評価。“リアル二刀流“のデビュー戦にあった「7つの驚くべき事実」を紹介した。 1つ目は「この試合で大谷は101マイル(約163キロ)を投げ、451フィート(約137メートル)飛ばした115.2マイル(約185キロ)の打球速度の本塁打を放った」とし、データ測定装置の「スタットキャスト」が導入された2015年以降、同じ試合で110マイル(約177キロ)以上の速度の打球を放ち、100マイル(約161キロ)以上の球を投じた初めての選手になったことを伝えた。 2つ目は「同じ試合で100マイル(約161キロ)以上の投球をして、100マイル(約161キロ)以上の打球で本塁打を放ったのは、メッツのノア・シンダーガードが3度やってのけて以来(最後は2016年8月16日)」と紹介。ちなみシンダーガードはドジャース時代の前田健太から1試合2本塁打を放ったことがある。 3つ目は「大谷は100マイル(約161キロ)以上を9球投げ、2008年6月25日のアービン・サンタナの10球に迫り、2008年以来エンゼルス先発で2番目に多く100マイル(約161キロ)以上を投げた」とことで、4つ目には「球速はキャリア最速タイとなる101.1マイル(約163キロ)に達した。これは今シーズンの先発で最速の投球だった。大谷の115.2マイル(約185キロ)の本塁打、、2021年のこれまでで最も強打された打球だった点を考慮しても、この投球速度はさらに素晴らしい数値だ」と指摘。5つ目は、最速の投球と最速の打球を同一試合で記録したのは2015年以来、11例目になること、6つ目には大谷の本塁打の打球速度が2017年に112.5マイル(約181キロ)を記録したマディソン・バムガーナーを超える最速記録となり、エンゼルスの選手としても最も強打された本塁打だったことを記した。 最後の7つ目は「アメリカンリーグの先発として同リーグ相手から本塁打を放つのは1972年シーズンの最終戦だったロリック・ハリソン以来となり、これが指名打者制導入前の最後の公式戦だった。彼は少なくとも1901年以降で試合の第1打席もしくは第2打席で本塁打を放った初の先発投手となった」と紹介。メジャーらしく記録を列挙して大谷の“リアル二刀流“の歴史的重みを示した。