不穏な流れに終止符! 落車続きの平原康多が1着ゲット「今回は意地でも最終日まで走ろうと」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭(G1)」は23日、5日目を開催。9R特選を走った平原康多(42歳・埼玉=87期)に話を聞いた。 弥彦GI寬仁親王牌、京王閣記念と立て続けに落車し満身創痍といった近況のなか挑んだ競輪祭だったが、4日目の二次予選Aで落車に巻き込まれてしまった。どうにも歯車がかみ合わないが、この日は宿口陽一マークから総力戦を展開し1着をゲットした。 「陽一が行けなくなった時点で、後ろに(神山)拓弥も付いていたし、自分で仕掛けているつもりで行きました。何とか松本(貴治)にスイッチできた。2センターは(伊藤)旭を自分で張れればよかったけど、昨日の今日だし考えましたね…」 本来なら伊藤を阻み直線を迎え、神山を連れ込み直線勝負に持ち込んでいたはず。だが、今回はどうしても落車が頭をよぎる。リスクを回避するには余計な動きをせずに真っすぐ走るだけと割り切った。 「感覚が良くないですね。サドルなんかお腹が固まりすぎてまったくフィットしない。フレームも修正していないから曲がっているし、レースで使える最低限のレベルです」と悲壮感が漂う。 しかしながら、そんな劣悪なコンディションのなか1着を取ったことは十分に評価できる。「最近、落車のあとは途中欠場ばかりでした。だから今回は意地でも最終日まで走ろうと思っていたんです。だから走って良かった。改善点もわかったし最終日へ向けて何とかします!」と前を向き最終日は10Rの特別優秀へと挑む。(netkeirin特派員)